演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

cT2,cT3食道癌に対する手術および化学放射線療法の治療成績

演題番号 : P43-7

[筆頭演者]
的野 吾:1 
[共同演者]
田中 寿明:1、森 直樹:1、西村 光平:1、日野 東洋:1、藤田 博正:1,2、白水 和雄:1

1:久留米大学 医学部 外科学講座、2:福岡和白病院 外科

 

目的:当科では根治切除可能な食道癌には外科切除を第1選択としてきた.しかし治癒切除可能な症例でもInformed consentの後に根治的化学放射線療法(dCRT)を選択する症例が増えている.そこでdCRTの予後を検討し,手術症例の予後と比較し,cT2,cT3胸部食道癌に対するdCRTの妥当性を検討した.対象と方法:2003〜2009年に当院にて治療を行ったcT2,cT3胸部食道扁平上皮癌159例を対象とした.結果:食道切除術122例,CRT 37例だった.男性 144例,女性15例,年齢中央値67(39-87)歳,主占居部位はUt 23例,Mt 83例,Lt 53例だった.深達度はcT2が26例,cT3が133例,リンパ節転移はcN0が29例,N1が130例であった.食道切除術症例では,R0が99例,R1R2が23例で,術後合併症は76例(62%)に併発し,在院死を4例認めた.dCRT症例では,治療完遂率は68%で,Grade2以上の副作用は24例(65%)に発生し,在院死を1例認めた.有効(CRとPR)は27例,無効(SDとPD)は22例で,奏効率は76%だった.3年および5年生存率は,食道切除術症例で各々56%,49%,CRT症例では各々27%,22%であり,有意に食道切除術症例の予後が良好だった(p=0.0005).結語: cT2,cT3胸部食道扁平上皮癌では食道切除術症例の予後がdCRT症例より良好である.今後ランダム化試験によって切除可能食道癌に対するdCRTと食道切除術の検討が必要である.現在のところ切除可能症例に対して積極的にdCRTを施行する妥当性はないと考えている.

キーワード

臓器別:食道

手法別:その他

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