演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

化学療法によりconversion therapyが可能となった進行食道癌の3例

演題番号 : P43-5

[筆頭演者]
下地 英明:1 
[共同演者]
西巻 正:1、狩俣 弘幸:1

1:琉球大学大学院 消化器・腫瘍外科学講座

 

【はじめに】近年化学療法の進歩に伴い、進行食道癌においても、Conversion therapyの報告例が増えつつある。我々は、化学療法によりConversion therapyが可能となった進行食道癌の3例を経験したので報告する。【症例1】49歳、女性。2009年10月嚥下時違和感にて近医受診、食道胃接合部に2型のSCCを認め、CT及びPETで噴門部・大動脈周囲・左総腸骨動脈周囲のリンパ節腫脹と右肺下葉に小結節を認め食道癌(cT3N4M1 cStage IVb)の診断で、同年11月当科紹介受診となった。cStage IVbであることより化学療法開始。治療開始後1年2か月後の2011年4月、噴門部・大動脈周囲・左総腸骨動脈周囲のリンパ節腫脹をCT上認めるが、PETではすべて陰性、新病変の出現を認めず手術施行。術後病理診断では、pT3pN1M0 pStage II、根治度Aの結果であった。術後2年無再発生存中である。【症例2】55歳、男性。2012年5月嚥下困難と体重減少を主訴に近医受診。諸検査の結果、Mt食道癌(cT4N0M0 cStage III)、右梨状窩癌(cT2N1M0 cStage III)の診断で6月当科紹介となった。食道癌がcT4のため、induction CRT施行。40Gy, 66Gyの治療効果判定でPRではあるがcT4残存。その後、分割DCS療法3コース施行。PRを認め、2期分割手術施行。2013年1月食道切除、頸部食道外瘻、小腸瘻造設。同年2月胃管再建術施行。術後病理診断では、pT3(T4)pN2 M0 pStage IVa、根治度Bの結果であった。現在外来にてフォロー中である。【症例3】70歳、男性。2012年5月嚥下困難にて近医受診、食道癌の診断で当科紹介となる。諸検査の結果、Mt-Lt食道癌(cT4N3M0 cStage IVa)の診断であった。食道癌がcT4のため、induction CRT施行。40Gy, 66Gyの治療効果判定でPRではあるがcT4残存。その後、分割DCS療法3コース施行。PRを認め、2期分割手術施行。2013年2月食道切除、頸部食道外瘻、小腸瘻造設。同年3月胃管再建術施行。術後病理診断では、pT0 pN0 M0 pStage 0、根治度Aの結果であった。現在外来にてフォロー中である。

キーワード

臓器別:食道

手法別:集学的治療

前へ戻る