演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行食道癌における食道ステント挿入術の検討

演題番号 : P43-4

[筆頭演者]
鴻巣 正史:1 
[共同演者]
木村 祐輔:1、岩谷 岳:1、秋山 有史:1、西塚 哲:1、新田 浩幸:1、大塚 幸喜:1、柏葉 匡寛:1、肥田 圭介:1、佐々木 章:1、水野 大:1、若林 剛:1

1:岩手医科大学

 

【はじめに】高度進行食道癌における食道狭窄や気道への瘻孔形成はQOLや予後を著しく悪化させる要因となる。近年、これらの症例に対してQOLの改善を目的に食道ステント挿入術が広く行われている。今回我々は当科で施行した高度進行食道癌に対する食道ステント挿入術の治療成績を検討した。【対象・方法】2000年1月から2013年3月までに食道ステント挿入術を施行した食道癌35例を対象とした。嚥下障害改善度、ステント挿入に伴う合併症、生存期間に関して検討を行った。嚥下障害の評価はNeuhausの嚥下障害スコアを用いた。【結果】年齢中央値は69歳で男性34例、女性1例であった。主占居部位はUt 4例、Mt 25例、Lt 6例であり、病期(TNM)分類はStage IIA 2例、III 22例、Stage IVB 11例であった。22例で前治療が施行されており、放射線化学療法10例、化学療法10例、手術1例、免疫療法1例であった。ステント挿入目的として狭窄解除が28例、瘻孔閉鎖が7例であった。挿入前の嚥下障害スコアが平均3.2に対して、挿入後が1.8と改善が認められた(p<0.01)。挿入に伴う合併症として、オピオイドをはじめとする追加の鎮痛剤を必要とする疼痛が4例、逆流症状が1例であった。生存期間中央値は59日(3-332日)であった。このうち5例においてステント挿入後120日以上の生存を認め、うち3例においては4~5ヶ月後に再狭窄をきたし再ステント挿入が施行されていた。死亡時の背景因子として吐血を7例に認めた。【まとめ】症例によっては繰り返し挿入することで簡便かつすみやかにQOLの改善が得られる場合もあり、十分なインフォームドコンセントのもと行う食道ステント挿入術は高度進行食道癌に対して有用な緩和的治療法であると考えられた。

キーワード

臓器別:食道

手法別:緩和医療

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