演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

乳癌術後皮膚再発病変に対する局所療法の有用性

演題番号 : P40-14

[筆頭演者]
櫻井 健一:1,2 
[共同演者]
藤崎 滋:2、長島 沙樹:1,2、富田 凉一:2、前田 哲代:1,2、原 由起子:1,2、鈴木 周平:1,2、平野 智寛:1、榎本 克久:1、天野 定雄:1

1:日本大学 医学部 外科学系 乳腺内分泌外科分野、2:医療法人社団 藤崎病院 外科

 

【背景】乳癌術後の局所皮膚における再発は、痛みや出血を伴うこともあり、集学的治療が標準とされる.本邦における乳癌術後皮膚再発病変の治療成績に関する報告は少ない.【目的】乳癌術後の皮膚再発において、治療法および予後の面から検討を行う.【対象】過去10年間に当科で手術を施行した原発性乳癌1580例のうち、初再発部位が局所の皮膚であり、予後が明らかな11例を対象とした.【方法】皮膚再発診断は臨床所見、画像診断、病理組織検査より行った.患者背景、治療内容、再発部位、予後について検討した.統計学的解析には多変量分散分析法を用いた.【結果】初回手術より皮膚再発を認めるまでの期間の中央値は1.8±0.8年であった.初回手術の術式は全例に胸筋温存乳房切除術が行われており、乳房温存術が行われていた症例に皮膚再発は認めなかった.初回手術時の臨床病期はStageIIA:3例、StageIIB:6例、StageIIIA:1例であり、全例が初回手術時の病理組織学検査で切除断端は陰性であった.全例が術後に補助放射線治療を施行されてなかった.9例が術前・術後に補助化学療法を受けており、ホルモン受容体陽性であった7例には内分泌治療が施行されていた.皮膚再発後の治療は手術療法、化学療法、放射線療法、内分泌療法による集学的治療が施行されていた.治療効果の判定と病巣の除去に生検を含む手術療法は有用であった.観察期間の中央値は2.2±2.5年.その後に他臓器転移を認めたものは8例であった. 【結語】乳癌術後の局所皮膚再発において、外科的切除を含む積極的な局所治療は、薬物治療や放射線治療の効果判定と病変の除去などの観点から、治療法の選択肢として重要であると考えられた.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:局所療法

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