演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Luminal type乳癌における閉経状態別のPgR発現とその臨床的意義

演題番号 : P40-12

[筆頭演者]
後藤 瞳:1 
[共同演者]
山本 豊:1、稲尾 瞳子:1、指宿 睦子:1、村上 敬一:1、岩瀬 弘敬:1

1:熊本大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科

 

【目的】Luminal type乳癌において、PgRの臨床的意義はいまだ不明な点が多い。今回ER陽性浸潤性乳癌において、PgR発現率とその予後や臨床病理学的因子とを比較検討した。【対象・方法】2006年3月~2012年3月に当院で治療をしたER陽性HER2陰性浸潤性原発性女性乳癌423例を対象とした。ERは1%以上を陽性とした。PgRは10%をカットオフとし、10%を超えるものを高発現、10%以下を低発現とした。【結果】423例中、PgR高発現は327例(77%)、低発現は96例(23%)であった。さらにKi67が評価されているものに絞り(313例)、閉経状態別にみると、閉経前PgR高発現は83例(26%)、低発現は8例(3%)、閉経後PgR高発現は156例(50%)、低発現は66例(21%)であった。Ki67の中央値はそれぞれ、閉経前PgR高発現で11.4%、低発現で26.5%、閉経後PgR高発現で10.0%、低発現で10.0%であった。有意差は認めなかったが閉経前PgR低発現で、他の群と比較し、高い傾向にあった。また5年無再発生存率(RFS)は閉経前PgR高発現で94.0%、低発現で85.7%であり、低発現の方が予後不良であった(p=0.02)。一方、閉経後ではPgR高発現で5年RFS94.8%、PgR低発現では94.4%とほぼ同等であった (p=0.85)。【考察】閉経前PgR低発現の場合は高発現に比べ予後不良であったが、閉経前PgR低発現では細胞増殖が高い傾向にあることが一因と考えられた。閉経後では両群間に差がなく、閉経前と閉経後のER陽性PgR低発現の乳癌は異なる性質をもつ可能性が示唆された。【結論】ER陽性HER2陰性乳癌においては閉経前では閉経状態によりPgR発現の予後へ与える影響は異なる。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:バイオマーカー

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