演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当科における男性乳癌症例の検討

演題番号 : P4-15

[筆頭演者]
松田 佳也:1 
[共同演者]
北田 正博:1、林 諭史:1、石橋 佳:1、平田 哲:2、東 信良:3

1:旭川医大 乳腺疾患セ、2:旭川医大病 手術部、3:旭川医大 外科学

 

【はじめに】男性乳癌は稀な疾患であり,その頻度は乳癌全体の1.0%以下といわれている。今回、当科が経験した男性乳癌症例を検討し報告する。【対象】2000年1月から2013年3月までに当科で手術施行した乳癌手術症例1901例中,男性乳癌と診断された8例(0.42%)を対象とした。【結果】1.患者背景:平均年齢は74.1±9.5歳。病変占拠部位は右5例、左3例。合併症として認知症1例、狭心症+頸動脈狭窄+脳梗塞1例を認めた。2.発見動機・診断:発見動機は全例腫瘤触知で、初診までに1カ月~5年経過していた。穿刺吸引細胞診は7例に行われ、鑑別困難1例、悪性6例の結果であった。生検は4例行われ全例乳癌の診断に至った。3.術前療法・手術:10cmを越える進行癌1例に対して術前ホルモン療法を行いPRが得られ切除可能となった。81歳、ハイリスクの1例では全身麻酔では無く局所麻酔で手術を行った。手術術式は全例乳房切除術を選択した。腋窩郭清(Ax)2例、センチネルリンパ節生検6例施行し、そのうち腋窩郭清を省略したのは3例であった。4.病理:pT1/pT2/pT3/pT4がそれぞれ 4/2/0/2例であり、リンパ節転移陽性4例であった。ホルモンレセプターは全例陽性で、HER2発現は3+/2+/1+/0がそれぞれ2/2/1/3例であった。5.術後療法・転帰:全例術後ホルモン療法(Tamoxifen)を行った。うちリンパ節転移陽性2例に対し術後放射線治療(50Gy)を追加した。術後観察期間平均は41.0±34.6カ月で、1例を他病死(心筋梗塞)で失い、局所再発1例と骨転移1例を認めたが、8例中7例が生存中である。【まとめ】男性乳癌は、リンパ節転移陰性で適切な手術を施行可能であれば女性乳癌とほぼ同等の予後が得られると考えられた。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:その他

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