演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

唾液腺癌の治療成績に関する多施設共同後ろ向き研究

演題番号 : P38-10

[筆頭演者]
栗田 浩:1 
[共同演者]
桐田 忠昭:2、上田 倫弘:3、山下 徹郎:3、鎌田 孝広:1、太田 嘉英:4、大鶴 光信:4、山川 延宏:2、大倉 正也:5、相川 友直:5、小森 孝英:6、重田 崇至:6、梅田 正博:7、山田 慎一:7

1:信州大医歯科口腔外科、2:奈良県立医歯科口腔外科、3:慈恵会札幌病歯科口腔外科、4:東海大医外科系口腔外科学、5:大阪大院歯顎口腔疾患制御学口腔外科学第一、6:神戸大院医外科口腔外科学、7:長崎大院医歯薬外科口腔腫瘍治療学

 

【目的】唾液腺癌は頭頸部癌の3〜5%を占めるにすぎない稀な悪性腫瘍である。また、組織学的にも不均一であり、単施設では症例の蓄積は難しく、治療法の検討も進んでいない。そこで今回われわれは唾液腺癌の治療の問題点を探るため、他施設共同による回顧的検討を行ったので報告する。【対象・方法】1990年1月から2010年12月までの21年間に,各施設を初診した唾液腺癌症例を対象とした。参加7施設の腫瘍登録台帳から、患者背景、臨床病理、治療法、予後等に関して調査票を用いて遡及的に調査し、分析を行った。【結果】7施設より262例の登録があり、うち手術を中心とした根治治療が行われた230例(観察期間の中央値2136日、IQR 1,115-3,515日)を解析対象とした。全累積生存率は5年81.7%、10年70.1%(原病死40、担癌生存26、他病死12例)であった。比例ハザードモデルによる解析の結果、患者の全身状態、腫瘍の最大径、組織学的悪性度、リンパ節転移の有無は有意な予後因子であった。局所制御率は5年81.3%、10年74%で、腫瘍の最大径、組織学的悪性度、切除断端が有意な影響を与え、術後の放射線照射は局所制御を改善する傾向がみられた。遠隔転移率は5年19.2%、10年24.5%で、腫瘍の最大径、リンパ節転移が有意な影響を与え、化学療法は転移を遅らせる傾向がみられた。【結論】唾液腺癌は腫瘍のサイズおよび組織型が予後を大きく左右しており、予後不良例に対する治療法の検討が必要である。

キーワード

臓器別:頭頸部

手法別:手術療法

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