演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当科における周術期口腔機能管理の現状 

演題番号 : P37-4

[筆頭演者]
鎌田 孝広:1 

1:信州大学医学部歯科口腔外科

 

 目的:近年、周術期の口腔機能管理は、術後合併症の低下、患者QOL向上、医療費の削減が得られることが報告され注目を集めている。当科では以前よりがん化学療法や臓器移植患者を中心に口腔機能管理に取り組んできたが、平成24年度の保険導入を契機にがん手術患者なども対象に含め周術期口腔管理を行っている。そこで今回われわれは平成24年度の当科における周術期口腔機能管理の現状を把握することを目的に調査を行ったのでその概要を報告する。 対象および方法:平成24年4月から平成25年3月までの1年間に、原疾患の治療(手術療法、放射線療法、化学療法)に対して、周術期口腔機能管理を目的に当科を受診した610名に対して調査を行った。調査項目は以下の如くである。1.性別および年齢2. 患者数の推移(初診・再診)3.依頼科4. 原疾患およびその治療内容5.治療法別口腔ケア介入状況6. 口腔機能管理の内容。 結果:性別は男性372名、女性238名で平均年齢は60.2歳であった。患者数の推移は徐々に増加傾向にあった。依頼科は消化器外科189名(31%)、泌尿器科94名(15%)、呼吸器外科84名(14%)の順で多かった。原疾患は固形がん406名、良性腫瘍51名、循環器疾患32名、自己免疫疾患27名、血液関連がん26名、その他68名であった。原疾患の治療内容は手術療法単独410名、化学療法単独95名、手術療法+化学療法21名の順で多かった。治療法別口腔ケア介入状況はがん手術療法873例中297例で34%であった。化学療法は1599例中140例で8%、放射線療法は643例中24例で3%、心臓血管外科手術は251例中31例で12%、移植外科手術は12例中8例で66%であった。口腔機能管理の内容は、歯周治療434例、外科治療(主に抜歯)138例、補綴治療(主に義歯調整)89例、保存修復治療55例、根管治療19例であった。 結論:当科における周術期口腔機能管理の受診数は増加している。しかし、口腔機能管理を必要とする患者の介入数をみると、未だ受診率は低く今後更なる啓蒙活動により受診率を向上させる必要がある。今後この結果をもとに、周術期口腔機能管理の具体的な効果の検証が必要である。

キーワード

臓器別:口腔

手法別:疫学・予防

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