演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

薬剤師による化学療法同意前のサポート説明~アンケート結果より~

演題番号 : P34-11

[筆頭演者]
長山 晃:1 
[共同演者]
木下 優子:1、佐藤 雅也:1、高田 正弘:1、加藤 有希:1、鈴木 光明:1、近藤 昌子:1、川上 典子:1、芹澤 慶子:2、菅本 祐司:3、福長 徹:3、木村 正幸:3、野毛 一郎:1

1:沼津市立病 薬剤部、2:沼津市立病 看護部、3:沼津市立病 外科

 

【はじめに】安心して化学療法を受けるには、患者や家族に正しい知識や不安を軽減するための十分な説明が重要になる。そこで、当院では医師の化学療法の説明後に、薬剤師が薬学的な見地から説明・アドバイスを行う化学療法同意前のサポート説明を行っている。今回薬剤師が関与することが患者に有用であるかについてアンケートを実施したので報告をする。【アンケート方法】対象患者:初回EC化学療法同意前の乳癌患者(18名)調査期間:2012年4月~2013年3月アンケートは無記名自記式とした。【結果】医師の同意説明を「理解できた」「ほぼ理解できた」は83%であったが、その後の薬剤師によるサポート説明にて「理解できた」「ほぼ理解できた」は95%となった。また医師の説明後に気になる情報や更に知りたかった情報が「ある」と答えた患者は78%おり、「日常生活の注意点」や「治療費」についての内容がほとんどであった。更に「ある」と答えた78%の患者で、薬剤師の面談時に「聞くことができた」は57%であり、43%は「一部しか聞けなかった」と回答した。そして、薬剤師から説明を受けることは「よかった」と答えたのが89%であった。医師の説明では、十分理解ができなかった患者が、薬剤師の説明を加えることで理解ができるようになり、薬の専門家からの十分な説明を望んでいる意見があった。その他の意見として「薬剤師に何を聞きたいのか質問の内容を出しきれなかった」という患者や「治療前よりも治療中の方が相談したいことは多い気がします」という意見もあった。【考察】薬剤師が医師の化学療法説明後に関与することは、患者にとって有用性が高いと考えられる。医師からの説明はほとんどが理解されていたが、更に知りたい情報や十分な理解を得るために、薬剤師の関わりは重要であると思われる。しかしながら、「十分には聞けなかった」という意見もあり、日常生活や治療費など直接かかわる注意点の説明が不足していると推察された。今後の課題としては、アンケートの例数を増やし更に解析をすると同時に質問したい内容がわからない患者や化学療法治療中にも対応できるように、『治療を受ける患者のためのQ&A』を作成し、サポート説明時に活用したい。さらに、詳細な内容あるいは治療中に聞きたい時は、各専門職が回答をする形式を考えている。患者と家族が、より安心して化学療法を受けられるように、チームとしてサポートしていきたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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