演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

経口分子標的薬における薬剤師外来の成果と今後の取り組みについて

演題番号 : P34-8

[筆頭演者]
四十物 由香:1 
[共同演者]
坂本 莉紗:1、根本 昌彦:1、佐藤 渉:1、齋藤 祥子:1、青山 芳文:1、城向 富由子 :2、伊藤 周作:3、伊藤 吾子:4、丸山 常彦:4、悦喜 豊:5、名和 健:5、品川 篤司:5、鴨志田 敏郎:5、堤 雅一:6

1:株式会社日立製作所日立総合病院 薬務局、2:株式会社日立製作所日立総合病院 看護局、3:株式会社日立製作所日立総合病院 皮膚科、4:株式会社日立製作所日立総合病院 外科、5:株式会社日立製作所日立総合病院 内科、6:株式会社日立製作所日立総合病院 泌尿器科

 

【目的】経口分子標的薬は、分子標的薬の登場に伴い従来の抗がん剤とは異なる副作用の出現や治療の煩雑さ等様々な問題や課題が浮き彫りになっている。当院では有効な治療を安全に行うために2010年4月に薬剤師外来を立ち上げ有用性を報告してきた。薬剤師外来設置後3年経過し、これまでの成果と今後の取り組みについて報告する。【方法】1.医師診察前に患者面談を行い薬物治療のサポートをする運用の構築2.薬剤師外来に関するアンケート調査3.薬剤師Direct(専任薬剤師による電話相談窓口)の実施4.治療薬選択(informed choice)をサポートするコンサルタント薬剤師業務の展開【結果】2010.4~2013.3(3年)の介入症例は112名延べ1170回であり、処方提案351件のうち334件(95.2%)が処方反映された。また、ソラフェニブ使用患者19名における薬剤師介入前の平均投与日数は66日であるのに対し、介入後は103日と大きく延長した。アンケートの結果、薬剤師外来は必要であるとの回答をした医療スタッフは100%であり、その理由として有害事象支援であった。また、全ての患者において副作用予防の意識向上が認められた。薬剤師Directは2012.10.9より開始し、20名延べ31件であり、有害事象発現時の連絡が多かった。また、コンサルタント薬剤師業務は5件であった。【考察と結論】処方反映は334/351件(95.2%)であり、薬学的介入により専門性を発揮できたと言える。服薬モニタリングレポートは医師と協働で作成したものでありCDTM(Collaborative Drug Therapy Management)に基づく薬物治療マネージメントに対応している。ソラフェニブの平均投与日数の延長については、副作用回避が治療継続に直結しているのも一因ではないかと考える。電話相談は31件であり、より早期に有害事象を把握するためにも患者が相談しやすい環境を整備していく必要がある。外来治療における治療薬選択サポートは、在宅中に遭遇するイベント発生時の指導が重要であり、適切な情報提供をすることが患者の精神的支援にも繋がる。今後は、患者満足度調査<治療薬>を検討しQOL維持効果を検証していきたいと考える。さらに、外来診療エリアへの将来的な薬剤師外来の移設も課題である。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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