演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院におけるキャンサーボード運用の工夫

演題番号 : P34-3

[筆頭演者]
佐々木 恵子:1 
[共同演者]
平林 直樹:1、北口 聡一:1、小原 由里:1、吉満 政義:1、谷本 博利:1、田中 英夫:1、幸 慎太郎:1、藤井 静香:1、柳田 祐子:1、北本 真一:1、丸子 恵:1、中林 八千代:1

1:広島市立安佐市民病

 

(背景と目的)当院では、臓器別の従来のキャンサーボード(担当科医師、病理医、放射線診断医・治療医)に加えて、がんの種類、進行度、合併症などの身体的特徴に加えて患者の意思を総合的に検討し、エビデンスに基づいた有効性の高い、最適な治療方針を提示していくことを目的として、2010年に横断的キャンサーボードを設立した。2011年からは腫瘍内科医を含めた各科医師、薬剤師、看護師、栄養士、歯科衛生士、臨床検査技師などの多職種による治療法を包括的に議論する横断的キャンサーボードを開催してきた。しかしながら症例提示は一部の医師に限られ不定期に開催されていたため参加メンバーも少なく十分な検討が行い難い状況があった。原因として手順の煩雑さと検討時期の問題があった。そこで2012年7月より週1回の定期開催とし、電子カルテの予約枠を利用し簡単に症例をエントリー出来る運営方法に変更したところ、検討症例数の増加を認めたため実際の手順と有用性について報告する。(方法)症例登録・周知方法:外来予約枠にキャンサーボード枠を追加し何処からでも直ぐに登録できるようにし、キャンサーボード開催日前日に院内LANで参加者全員に症例を周知した。2012年7月~2013年4月までに開催された症例検討について科別内訳、検討内容を分析した。(結果)期間中の症例数は67件で1回の会議で1件~5件の提示があり、症例の無い会は12回であった。症例数の週平均は、7月から12月は0.75~1.5件であったが1月から4月は2.0~2.5件と増加傾向であった。科別では外科38件、腫瘍内科20件、総合診療科3件、消化器内科3件、産婦人科2件、泌尿器科1件で、看護師からの提示依頼は3件であった。検討内容は、がん薬物療法の治療選択43件、手術適応の有無12件、化学放射線療法4件、ベストサポーティブケア4件、診断方法4件であった。臓器別では大腸40件、原発不明7件、胃7件、乳腺6件、食道3件、十二指腸、卵巣、子宮、膀胱1件であった。キャンサーボードの結果のインフォームドコンセントに認定看護師が同席しカウンセリングを行ったのは7件であった。(まとめ)症例提示方法を簡便なシステムとし広報したことで症例提示数や症例提示診療科が増えたと考える。検討内容は治療方法の選択にとどまらず原発不明腫瘍の診断を求める症例もあった。医師以外からの症例提示も行えるようになった。

キーワード

臓器別:その他

手法別:集学的治療

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