演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

転移性横紋筋肉腫に対するPazopanib療法の有用性

演題番号 : P30-5

[筆頭演者]
橋本 亜香利:1 
[共同演者]
高田 弘一:1、瀧本 理修:1、堀口 拓人:1、佐藤 勉:1、井山 諭:1、小野 薫:1、舘越 鮎美:1、宮西 浩嗣:1、佐藤 康史:1、小船 政義:1、平山 泰生:2、中西 勝也:3、長谷川 匡:3、加藤 淳二:1

1:札幌医科大学 医学部 腫瘍・血液内科、2:東札幌病院 血液腫瘍科、3:札幌医科大学 医学部 病理部

 

[背景] 転移性横紋筋肉腫 (RMS) の予後は未だに不良であり,その標準治療は確立されていない. 一般に,同疾患に対してはVincristine and d-actinomycin with cyclophosphamide (VAC)療法が施行されているが,長期入院が必要である.今回われわれは,VAC療法施行後に維持療法として Pazopanib を導入し,外来治療が可能となった症例を経験したので報告する. [症例] 50 歳代,女性.左頚部の腫脹を主訴に近医受診.悪性疾患が疑われたため当科紹介受診.造影CT検査の結果,右腎を主座とする腫瘍が近接する大血管や肝臓に浸潤していた.さらに,左頚部および左鎖骨上リンパ節転移を認めていた.右腎腫瘍からの生検結果は,RMSであった.以上より,転移性RMSと診断し,induction療法として VACを開始した.4コース施行し,効果はPRであったが,骨髄抑制および発熱性好中球減少症のため同療法の減量および治療間隔の延長が必要であった.そこで,十分なインフォームド・コンセントのもと,維持療法としてPazopanib 800 mg/日による治療を開始した.特記すべき有害事象なく,外来治療へ移行した.その後,一過性の肝機能障害やHand-Foot-Syndromeが出現したためPazopanibを600 mg/日に減量し,治療を継続した.同薬剤導入約2カ月後のCTではPRが得られていた. [考案] 転移性RMSの維持治療としてPazopanibが有用である可能性が示唆された.同治療は外来治療が可能であり,患者のQOL向上にも寄与すると思われた.

キーワード

臓器別:骨軟部

手法別:分子標的治療

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