演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

BVに関連したと推察される動脈血栓の一例

演題番号 : P3-16

[筆頭演者]
高山 由理子:1 
[共同演者]
若林 和彦:1、吉田 直樹:1、齊藤 洋之:1、真崎 純一:1、大森 敬太:1、石橋 雄次:1、伊藤 豊:1

1:独立行政法人国立病院機構災害医療センター

 

初めに:手術不能・再発乳癌に対して使用承認されたBevacizumab(BV)を使用する機会が増えている.今回再発乳癌治療中BV投与に関連したと推察される大動脈の壁在血栓を認めた症例を経験したので報告する.症例:59歳女性.2000年12月右乳房部分切除術+腋窩郭清術を施行した.病理は,Papillotubular Ca with scirrhous Ca ly1 v0 n0 HER2(-) ER(-) PgR(+)であった.術後残存乳腺に対し放射線療法を55Gy施行後内分泌療法を施行した.2012年7月左肺再発認め,AC療法を開始した.ADRの積算量が490mgとなった段階で十分な休薬期間をとりBV+Paclitaxel療法へと変更した.5cycle開始時より呼吸苦出現し,精査にてうっ血性心不全,胸腹水の貯留,大動脈弓部・左鎖骨下動脈・胸腹部大動脈移行部に多量の壁在血栓を認めた.血栓溶解療法を施行し,1ヶ月後胸腹水の減少,左鎖骨下動脈の血栓の消失,その他の血栓の縮小も認めた.心不全は利尿剤のみでコントロール可能となった.考察:BV投与に関連した血栓塞栓の頻度は国内試験にて0.8%と報告されている.本症例は,再発一次治療に使用したADRと二次治療のBVにより洞性頻脈・収縮不全が起き,血栓形成が起こりやすい環境となっていたのではないかと推測される.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:分子標的治療

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