演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

乳癌子宮転移切除18年後に胸膜・腹腔リンパ節再再発をきたしTS-1が著効を示した1例

演題番号 : P3-14

[筆頭演者]
横江 隆夫:1 
[共同演者]
倉林 誠:1、戸塚 統:1、須田 千秋:1、棚橋 美文:1、堀口 淳:2、竹吉 泉:2

1:渋川総合病院 外科、2:群馬大学臓器病態外科

 

子宮転移切除18年後に胸膜,腹腔内リンパ節再再発を認め,TS-1が著明な効果を示した再発乳癌の1例を報告する.【症例】62歳,女性.1988年右乳癌のため近くの病院で乳房切除術を受けた.6年後の1994年11月に乳癌子宮転移のため大学病院で子宮全摘付属器切除を行った.術後UFTとヒスロンHが投与された.2002年に当院紹介され薬剤投与を継続した.2004年12月,子宮切除後10年が経過し再発の兆候もないため薬剤は中止し経過観察とした.その8年後の2012年12月に労作時息切れが出現.近医のCT検査で右胸水,後腹膜・大動脈周囲リンパ節の著明な腫大を認めたため当院紹介された.腫瘍マーカーはCEA,CA15・3は正常だがNCC-ST-439は8.9と上昇していた.2013年1月からTS-1 100mgを1週投与1週休薬で開始した.投与1週後から腹部の張り感が消失した.投与8週後のCTでは胸水は消失,リンパ節は著明に縮小し,腫瘍マーカーは低下傾向で,PRが続いている.副作用はとくにみられていない.本例は乳癌転移巣切除後18年で再再発したまれな症例である.再発乳癌19例に対するTS-1の使用経験では軟組織再発,胸膜再発で効果が高く,無病期間の長い再発症例では試みるべき初回治療法と考えられる.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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