演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

DCIS(ER陰性, PgR陽性)術後10年で多発骨転移を認めた1例

演題番号 : P3-8

[筆頭演者]
森 龍太郎:1 
[共同演者]
長尾 育子:1

1:岐阜県総合医療センター 乳腺外科

 

【症例】53歳女性。既往歴なし。H14年8月、他院にて右Bt+Axが行われ、DCIS、ER陰性、PgR陽性の診断であった。翌年シリコンにより患側の再建および対側の形成が行われた。H24年7月、全身痛で当院総合内科受診し、リウマチ性多発筋痛症の診断のもとプレドニンの内服が開始された。経過中、ALP異常高値を認め、骨シンチで異常集積を認めたことから当科紹介となった。【検査所見】骨シンチ上、肋骨、脊椎、骨盤に異常集積を認めた。PET/CT上は骨への集積のほか、左乳房に異常集積を認めた。乳房MRI上、左乳房に腫瘤非形成病変を認め、乳房US上も同部位に低エコー域を認めた。左乳房の病変に対して針生検を行い、浸潤性乳管癌、ER陽性、PR陰性、HER2陰性と診断された。【経過】ANAおよびDenosumabが開始された。【考察】10年前のDCISが骨転移の原発とは考え難かった。対側の病変はシリコン形成後のため捉えにくく、放射線科医に指摘されなかった。DCISの術後の遠隔転移はまれであり、転移を来した場合、新たに原発を検索する必要があると考えられた。シリコン形成後の経過観察は注意深く行われるべきと考えられ、DCIS術後の転移に対しては対側乳癌も考慮に入れるべきと考えられた。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:診断

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