演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ベバシズマブ+パクリタキセル(アルブミン懸濁型)療法にて長期SDを得られた一症例

演題番号 : P3-6

[筆頭演者]
岡本 光祈子:1 
[共同演者]
藁谷 美奈:1、菊池 真理子:1、南谷 菜穂子:1、西宮 洋史:1、小坂 愉賢:1、仙石 紀彦:1、谷野 裕一:1、渡邊 昌彦:1

1:北里大学病院 外科

 

アブラキサン(ABI)は人血清アルブミンにパクリタキセル(PTX)を結合させナノ粒子化した製剤で,可溶化剤を必要とせずより高用量PTXの短時間投与を可能とした製剤である.日本では2010年9月に承認され実臨床での有効性も明らかになってきている.一方,ベバシズマブ(Bev)は2011年9月に「手術不能又は再発乳癌」に対して追加承認された抗VEGFヒト化モノクローナル抗体である.臨床試験の結果から,HER2陰性転移・再発乳癌に対すBev+PTX療法は有用であるといえる.症例は40歳代女性.2005年2月,右乳癌の診断により他院にてBt+SNBを施行.病理所見は浸潤性乳管癌,T3N0M0, ER(+), PgR(+), HER2(0),NG1, Stage IIBであった.2006年4月にリンパ節再発を認めAx.を施行し術後FEC 6コース,その後タモキシフェン+リュープロレリンを施行していたが2009年5月に肝転移出現.ドセタキセル(DTX )6コース施行し一時PRを得られた.肝転移増悪を認め2010年10月よりDTXを6コース施行.その後SDを維持していたが,2011年11月に再びPDとなったため,カペシタビンを導入するも手足症候群にて中止となった.2012年4月,転居に伴い当院に紹介となったが,多発肝転移の他,多発リンパ節転移も認め,Bev(2週毎投与)+ABI(3週毎投与)を開始した.合わせてホルモン剤はアナストロゾールを併用した.7月には胸椎転移にてゾレドロン酸も追加投与となったが,2013年4月まで18コース投与し,肝転移,リンパ節転移の縮小を認めている(骨転移は増悪なし).有害事象として末梢神経障害を認めたが,その他問題なく治療を継続している. 今回われわれは,Bev+ABI療法を施行し1年以上のlong SDを維持している症例を経験したので報告する.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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