演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行精巣腫瘍に関する大量化学療法の長期治療成績の検討

演題番号 : P29-4

[筆頭演者]
鄭 裕元:1 
[共同演者]
宮崎 彰:1、西川 昌友:1、熊野 晶文:1、原田 健一:1、日向 信之:1、古川 順也:1、村蒔 基次:1、三宅 秀明:1、藤澤 正人:1

1:神戸大学医学部付属病院

 

【目的】現在当科では進行精巣腫瘍に対して,BEP療法およびTIP療法を中心としたレジメを選択しているが、過去に末梢血幹細胞移植(PBSCT)併用大量化学療法を積極的に施行していた時期がある。今回,進行精巣腫瘍に対して大量化学療法を施行した症例の長期治療成績を検討した。【対象と方法】当科にてhigh dose ICE(Ifosfamide,Carcoplatin,Etoposide)療法を施行した35例およびICEにPaclitaxelを追加したT-ICE療法を施行した12例の計47例を対象とし、その予後および有害事象を評価した。【結果】年齢および観察期間の中央値は,それぞれ32歳および84ヶ月であった。精巣原発胚細胞腫瘍が41例,性腺外胚細胞腫が6例,組織型はセミノーマ5例,非セミノーマ42例,診断時のIGCC分類はGood risk 11例,Intermediate risk 17例,Poor risk 19例であった。47例中35例は2-3コースのBEP療法後も腫瘍マーカー値が陰性化せず難治が予想されたため導入化学療法として,12例は再発後の救済化学療法としてPBSCT併用大量化学療法を施行した。大量化学療法の施行回数の中央値は2コース(範囲,1-6コース)であった。手術療法との併用によるsurgical CRも含めて,大量化学療法が導入化学療法として施行された35例中19例(54.3%)および救済化学療法として施行された12例中8例(66.7%)にCRを得た。全症例の5年および10年全生存率はそれぞれ73.4%および70.1%であった。また,全例においてgrade4の白血球減少等の重篤な副作用を認めたが,骨髄抑制はPBSCT後2週間以内に順調な回復をきたし,大量化学療法関連死は認めなかった。【結論】悪性胚細胞腫瘍に対するPBSCT併用大量化学療法は,重篤な有害事象を高頻度に伴うが,施行症例の長期予後は比較的良好であった。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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