演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

pT3b症例における生化学的再発予測因子の検討

演題番号 : P28-8

[筆頭演者]
熊野 晶文:1 
[共同演者]
宮崎 彰:1、西川 昌友:1、鄭 裕元:1、古川 順也:1、原田 健一:1、日向 信之:1、村蒔 基次:1、三宅 秀明:1、藤澤 正人:1

1:神戸大学大学院腎泌尿器科学分野

 

【目的】前立腺全摘除標本における精嚢浸潤の有無は重要な予後規定因子であり,陽性症例において術後生化学的再発を約半数に認めるといわれている.今回我々は,前立腺癌に対して前立腺全摘除術を施行しpT3bと診断された症例の臨床成績を解析し,その再発予測因子について検討した.【対象】当院及び関連施設にて2001年から2009年の間に前立腺癌と診断され,前立腺全摘除術を施行した1659例中,pT3bと診断された120例を対象とした.全摘除以後の生化学的再発をエンドポイントとし,臨床病理学的因子を用いて解析を行い,再発予測因子について検討した.生化学的再発はPSA>0.2と定義した.【結果】対象年齢の中央値は67.9歳,観察期間の中央値は51.2ヶ月であった.また,pT3b症例の5年全生存率は96.1%,生化学的非再発率は1年61.4%,3年46.3%及び5年39.7%であった.単変量解析では,切除断端陽性の有無,生検組織中の癌占有率(50%以上)及び前立腺両葉からの癌陽性の有無が生化学的再発と有意な相関を示した.さらに,多変量解析では切除断端陽性の有無及び生検組織中の癌占有率のみがpT3b症例に対する前立腺全摘除術後の生化学的再発を予測する独立した因子として同定された.また,これらの独立した危険因子数を基に,全症例を3群に分類(危険因子無し;19例,1個;52例,2個;49例)すると,3群間の生化学的再発率に有意差を認めた.【結論】pT3b症例において,切除断端陽性の有無及び生検組織中の癌占有率が生化学的再発において有意な影響を及ぼすことが示され,これらの危険因子数を基に,再発予測が可能となる可能性が示唆された.

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:手術療法

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