演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

転移性腎細胞癌に対するSequential Therapyの当院での成績

演題番号 : P25-9

[筆頭演者]
上野 恵輝:1 
[共同演者]
飯尾 浩之:1、中島 英:1、清水 真次朗:1、月森 翔平:1、二宮 郁:1、橋根 勝義:1

1:国立病院機構 四国がんセンター

 

【目的】転移性腎細胞癌(mRCC)に対する分子標的治療薬の当院におけるSequential Therapyの成績についてレトロスペクティブに検討した。 【対象】2007年5月以降に当院でチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)治療を施行後にTKIあるいはmTOR阻害剤(mTOR)によるSequential Therapyを行った14症例。【方法】治療効果はRECIST1.1(SD判定は4週間以上)、全生存期間(OS)・無増悪生存期間(PFS)はKaplan-Meier法を用い、有害事象はCTCAE ver 4.0に準拠して投与期間の最大グレードを評価した。【結果】14例の年齢中央値は66歳(45-82)、PS0が12人、PS1が2人、13例で腎摘除術が施行。臨床病期はT2:6例、T3a:5例、T3b:3例であり、診断時に転移を有していた症例は7例であった。転移部位としては、肺が13例と多く、次いでリンパ節、骨であった。転移臓器数の中央値は1(1-4)。組織型は全例Clear Cell carcinomaであったが、5例にsarcomatoidが合併していた。IFN治療歴は8例で認めた。1st lineのTKIはsorafenib;8例、sunitinib;6例であった。2nd lineのTKIはsorafenib;1例、sunitinib;4例、axitinib;1例、2nd lineのmTORはafinitor;7例、temsirolimus;1例であった。OSの中央値はTKI-mTOR群;643日、TKI-TKI群;435日であった。1st line治療のPFSはmTOR群;242日、TKI群;253日、2nd line治療のPFSはmTOR群;43日、TKI群;56日、全治療のPFSはmTOR群;325日、TKI群;320日であった。すべて有意差は認めなかった。奏効率(SD以上)は両群とも1st line治療では80%以上であったが、2nd line治療ではmTOR群;57%、TKI群;66%とともに低下した。有害事象により投与中断したのはmTOR群;2例、TKI群;1例であった。G3以上の有害事象は両群ともに差を認めなかった。1st lineの治療別でみると、OSの中央値はsorafenib群;1217日、sunitinib群;435日であった。1st line治療のPFSはsorafenib群;612日、sunitinib群;242日、2nd line治療のPFSはsorafenib群;56日、sunitinib群;92日と有意差はなかったが、全治療のPFSはsorafenib群;873日、sunitinib群;253日と有意差を認めた(p=0.05)。【結論】今回の検討では、2nd lineとしてのTKIとmTORには差を認めなった。1st line別ではsorafenib群がsunitinibに比べて全PFSの延長を認めた現在使用可能な分子標的薬は5種類あり、最適なSequential Therapyの検討が必要である。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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