演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行性腎癌に対する新規分子標的薬アキシチニブの使用経験

演題番号 : P25-7

[筆頭演者]
糠谷 拓尚:1 
[共同演者]
白木 良一:1、平野 眞英:2、西野 将:2、森川 高光:3、石瀬 仁司:1、日下 守:1、星長 清隆:1

1:藤田保健衛生大 、2:知多市民病、3:三河クリニック

 

【目的】新規分子標的薬アキシチニブは、進行性腎癌に対するsecond line TKIとして一般的に使用され、本邦では2012年8月から使用可能となった。今回、我々の施設での使用経験を報告する。【対象】藤田保健衛生大学病院及び関連施設で、2012年8月から2013年3月の間に進行性腎癌4例に対しアキシチニブを投与、その治療効果と有害事象について検討した。【症例1】72歳男性、根治的左腎摘出術(pT3aN0M0 淡明細胞癌 G2)施行後、約12か月で肝転移出現。スニチニブ37.5mg開始するもPDのためアキシチニブへ変更。最大治療効果はSD。有害事象は認めない。【症例2】70歳男性、他院にて根治的右腎摘出術(pT1bN0M0 淡明細胞癌 G2)施行後、約12年で前立腺転移、精嚢浸潤出現。スニチニブ50mg、エベロリムス10mg開始するも、有害事象で4か月後、12か月後に中止し、アキシチニブへ変更。最大治療効果はPR。有害事象は血小板減少(G1)。【症例3】79歳男性、根治的左腎摘出術(pT2aN0M0 淡明細胞癌 G2)施行後、約3年で肺転移出現。テムシロリムス開始するもPDのためアキシチニブへ変更。最大治療効果はPR。有害事象は疲労(G1)。【症例4】79歳男性、根治的左腎摘出術(pT2bN0M0 淡明細胞癌 G2)施行後、約8年後に肺転移出現。スニチニブ50mgで開始するもPDのためアキシチニブへ変更。最大治療効果はPR。有害事象は尿蛋白(G3)。【結果】最大治療効果はPR3例、SD1例。重篤な有害事象(G3以上)は尿蛋白を認めた。【結論】短い観察期間であるが、second line TKIとして他の分子標的薬より治療効果は期待できる。有害事象(G3以上)は尿蛋白であるが、対症療法及び減量・休薬で対応可能であった。アキシチニブは、有害事象は多彩であるがG3以上は少なく、転移性腎癌治療の有望な選択肢であると考えられた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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