演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

転移性淡明腎細胞癌における血清Na値の予後予測因子としての有用性

演題番号 : P24-7

[筆頭演者]
古川 順也:1 
[共同演者]
宮崎 彰:1、西川 昌友:1、鄭 裕元:1、熊野 晶文:1、日向 信之:1、原田 健一:1、村蒔 基次:1、三宅 秀明:1、藤澤 正人:1

1:神戸大学大学院腎泌尿器科学分野

 

【目的】チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)にて加療を行った転移性淡明腎細胞癌における予後予測因子に関する検討を加え, 血清Na値の予後予測因子としての有用性につき検討を行った.【対象と方法】腎摘除術を施行し組織学的に淡明細胞癌の診断を得た転移性腎細胞癌に対し2008年4月から2012年3月の間にfirst-lineとしてsunitinibあるいはsorafenibによる加療を行った209例を対象とした. 臨床病理学的因子の詳細な検討を加え,TKI投与開始前の血清Na値の予後予測因子としての有用性に関する検討を加えた.【結果】低Na群(<137mEq/L)のProgression-free survival (PFS)の中央値は10.0ヶ月, 正常Na群では28.4ヶ月であり(p<0.001), Overall survival (OS)の中央値は各々20.9ヶ月と38.5ヶ月(p<0.01)と低Na群で有意に予後不良であった. Cox比例ハザードモデルを用いた生存分析では, 血清低Na値, 高CRP値, 低アルブミン値および摘除腫瘍標本のサルコマトイド成分の存在がPFSおよびOSに関する独立した予後不良因子であった. 【結論】チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)にて加療を行った転移性淡明腎細胞癌におけるTKI投与開始前の血清Na値はPFS, OSともに予後予測因子としての有用性が示唆された.

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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