演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

抗癌化学療法中のセルフケア能力向上のための患者用パンフレットの作成

演題番号 : P24-2

[筆頭演者]
會田 絵馬:1 
[共同演者]
西平 恵美:1、帶刀 朋代:1、西岡 友美:3、中神 義弘:2、大野 芳正:2、橘 政昭:2

1:東京医大病院 看護部、2:東京医大病院 泌尿器科、3:東京医大病院 薬剤部

 

【はじめに】GC療法(Gemcitabine+Cisplatin)は、進行尿路上皮癌患者に対する標準抗癌化学療法と位置付けられている。当院でも年間約20名の患者に対して実施されている。しかしながら有害事象の程度がその後の治療継続を大きく左右することから、副作用の予防や重篤化防止が治療の継続と治療効果向上を目指す上で重要なポイントとなる。今回我々は、副作用の管理に患者自身のセルフケア能力の向上が必要であると考え、医師・薬剤師と連携し患者の自己管理を容易にするための自己管理評価表を作成したので報告する。【目的】GC療法を受ける患者の副作用に対するセルフケア能力の向上を促すための患者用パンフレットの作製を行うこと。【方法】最初に現状の問題点を抽出した。その問題点に対して医師・看護師・薬剤師による意見交換を行い、患者用パンフレットを作製した。副作用については有害事象共通用語基準v4.0(CTCAE)に準じた。【結果】抽出された問題点として、医師・薬剤師・看護師がそれぞれに作成した資料を配布していたため、患者が必要な情報を見つけにくくなっていることがあげられた。統一した一つの資料を作成するため、医師と副作用やその対応について話し合い、薬剤師には治療レジメンのスケジュールおよび、副作用出現時に使用する頓服薬の説明・使用方法について写真入りの表の作成を依頼した。使用薬剤の作用機序に関しては図を用いた解説を加えた。これにより、複数の資料による混乱を低減させ、必要な点を重点的に説明できるようになった。また、副作用の出現時期を提示し、患者自身が採血結果から症状のグレードを判断できるよう示したことで、自ら適切な対応をとることを促すツールが作成出来た。【考察】化学療法を受ける患者のセルフケア促進の動機となる要素として、医療者と患者のコミュニケーションの促進、患者の自己効力感を高めることと言われている。また、外来化学療法の普及に伴い化学療法を受けていても体調管理に注意することで、平常時の生活が継続可能である。今回作成した患者用パンフレットの有用性については、今後日常臨床で検討していく予定である。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:がん看護

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