演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

プラチナ抵抗性再発卵巣明細胞腺癌に対するGEMの検討

演題番号 : P23-9

[筆頭演者]
笠原 佑太:1 
[共同演者]
田部 宏:1、村嶋 麻帆:1、山村 倫啓:1、黒田 高史:1、宇田川 治彦:1、松井 仁志:1、鈴木 二郎:1、森本 恵爾:1、鈴木 美智子:1、小曽根 一浩:1、飯田 泰志:1、高野 浩邦:1、佐々木 寛:1、岡本 愛光:2

1:東京慈恵会医科大学付属柏病院 産婦人科、2:東京慈恵会医科大学付属病院 産婦人科

 

目的:プラチナ抵抗性再発卵巣癌とくに明細胞腺癌は化学療法抵抗性であることが多い。また癌性腹膜炎による腸閉塞を合併すると、PSの低下や栄養状態悪化も伴うため、化学療法は奨められず緩和治療とするのが一般的である。このたびプラチナ抵抗性再発卵巣明細胞腺癌で腸閉塞を合併した症例に対して、ゲムシタビン(GEM)単剤治療により腸閉塞症状の改善と延命が得られた2症例を経験したので報告する。症例1:42歳3経妊3経産。卵巣明細胞腺癌Ic(a)期に対する根治手術および初回化学療法(TC療法:パクリタキセル+カルボプラチン)、治療終了4ヶ月後に肺転移および腹膜再発と診断。セカンドラインとしてイリノテカン+エトポシド併用化学療法を選択施行も、開始直後より腸閉塞を発症し、その後のCT画像検査にて癌性腹膜炎のさらなる増悪を確認。胃管留置管理の上でサードラインとしてGEM単剤投与(GEM 1000mg/m2 Day1,8,15/4week毎)を開始。2サイクル後CT画像にてPRと判断、腸閉塞症状も改善し退院。以後外来化学療法計5サイクル治療しPRの維持可能であった。以後増悪しGEM施行10か月目で永眠されたが延命が得られた症例であった。症例2:52歳1経妊1経産。卵巣明細胞腺癌IIIc期に対する根治手術(残存腫瘍5mm以下)および化学療法(TC療法)治療終了3ヶ月後に腹膜および多発性肝転移再発と診断。癌性腹膜炎となり腸閉塞のため入院となる。セカンドラインとしてGEM単剤投与(GEM 1000mg/m2 Day1,8,15/4week毎)開始2サイクル後腸閉塞症状改善し退院。画像上はNCであるが腫瘍マーカーも低下し現在5サイクル目であるが外来治療を続けている。まとめ:プラチナ抵抗性再発卵巣明細胞癌に対して、GEMの症状緩和ならびに延命効果が得られた稀な2症例を経験した。卵巣癌のなかでも化学療法抵抗性である明細胞腺癌に対して、より良い治療法が待たれる中、今回の発表では再発卵巣明細胞腺癌の治療効果や予後のデータもまとめ報告したい。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:化学療法

前へ戻る