演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

FDG-PET/CTのSUVmax値と上皮性卵巣癌の組織型の関係についての検討

演題番号 : P23-7

[筆頭演者]
小西 晴久:1 
[共同演者]
竹原 和宏:1、大亀 真一:1、小島 淳美:1、白山 裕子:1、松元 隆:1、横山 隆:1、野河 孝充:1、菅原 敬文:2

1:四国がんセ 婦人科、2:四国がんセ 放射線診断科

 

【目的】糖代謝能の活発な組織に高い集積能を有するFDGを利用したFDG-PET/CTは悪性腫瘍の診断に有用で、最近ではSUVmax値による予後予測や化学療法前後でのSUVmax値の低下率による治療効果判定が検討され始めている。一方上皮性卵巣癌は組織型により発生や病態が異なることが知られており、その治療戦略において組織型は重要な因子であることが確認されているが、FDG-PET/CT診断に関連する糖代謝能との関連について検討された報告は殆どない。今回我々は、上皮性卵巣癌の組織型とSUVmax値の関係について検討を行ったので報告する。【方法】2011年1月から2012年12月までに当院にて初回治療を行った上皮性卵巣癌症例を対象に、術後の病理学的組織診断と術前のFDG-PET/CTのSUVmax値との関係をについて後方視的に検討した。【成績】期間中に初回治療を行った卵巣癌患者は48例で、うち治療前にFDG-PET/CTを施行していた上皮性卵巣癌症例は26例であった。年齢の中央値は、58歳(32-76歳)で、臨床進行期はΙ期10例、ΙΙ期3例、ΙΙΙ期8例、Ι∨期5例であった。組織型別では、漿液性腺癌12例、明細胞腺癌10例、類内膜腺癌2例、粘液性腺癌1例、未分化癌1例であった。組織学的異型度は、腹水セルブロック組織で診断した漿液性腺癌1例を除く、漿液性腺癌と類内膜腺癌の13例でGradingされており、Grade1が2例、Grade2が1例、 Grade3が10例であった。26例のSUVmax値の平均値は9.5±4.4であった。組織型別では、明細胞腺癌のSUVmax値の平均値が5.7±2.0に対して、漿液性腺癌のSUVmax値の平均値は11.2±3.4、また明細胞腺癌以外の組織型16例の平均値が12.6±4.3であり、明細胞腺癌で有意に低値であった(ともにp<0.001)。組織学的異型度別ではGrade1の平均値は11.9±0.6、Grade2+3の平均値は10.7±3.1であり明らかな差は認めなかった(p=0.61)。【結論】上皮性卵巣癌に対する術前のFDG-PET/CTの組織型別のSUVmax値は明細胞腺癌において有意に低く、組織学的異型度のGradingによって有意差は認めなかった。組織型ごとの生物学的特性の違いによりFDGの集積が異なることが原因である可能性が示唆される。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:画像診断(イメージング)

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