演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における転移性卵巣腫瘍切除症例の検討

演題番号 : P23-3

[筆頭演者]
芦原 敬允:1 
[共同演者]
佐野 匠:1、恒遠 啓示:1、川口 浩史:1、藤原 聡枝:1、兪 史夏:1、田中 智人:1、田中 良道:1、金村 昌徳:1、寺井 義人:1、大道 正英:1

1:大阪医科大学付属病院

 

【緒言】消化器癌患者において卵巣転移は、しばしばみられる転移形式である。転移性卵巣腫瘍の2/3の症例が一年以内に死亡するとされており、その予後は不良とされる。治療法として外科的切除、化学療法などが適応とされるが、標準的治療は定まっておらず、卵巣転移巣切除例の予後に関する報告は少ない。【方法と目的】2002年4月~2012年3月に当院で切除を施行した消化器癌の卵巣転移14例を対象として、外科的切除の意義を検討する。【結果】平均年齢は49.8歳、6例が閉経前であった。両側性が10例、片側性が4例であった。平均の最大腫瘍径は10.3cmであった。術前の症状は2例で腹部膨満感をみとめるのみで、他12例は無症状であり、原発消化器癌の定期検査にて発見された。原発巣は胃癌が10例、大腸癌が4例であった。4例で原発消化器癌手術時に卵巣摘出を行い、4例で消化器癌手術後に再発卵巣腫瘍として摘出した。また6例では原発卵巣腫瘍として手術を行った。肉眼的に根治切除となったのは6例であった。術後合併症は3例に腸閉塞を認めた。観察期間は48カ月で転移巣切除後の平均生存期間は23.7カ月であった。原発巣が胃癌の平均生存期間は22カ月であり、原発巣が大腸癌の平均生存期間は26.7カ月であった。【考察】最近の文献では、大腸癌を原発とする転移性卵巣腫瘍の腫瘍減量術の予後は、胃癌を原発とするものと比較すると、良好であると報告がある。また、他の文献では卵巣切除を施行した症例では非切除例と比較して、平均生存期間の延長がみられており、今回の当院での結果も同等の成績であった。転移性卵巣腫瘍に対する外科的切除は、予後改善に結びつく可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:疫学・予防

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