演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における再発卵巣癌に対する手術療法についての検討

演題番号 : P23-1

[筆頭演者]
若菜 公雄:1 
[共同演者]
平田 麻実:1、須藤 乃里子:1、鳥羽 三佳代:1、若林 晶:1、久保田 俊郎:1

1:東京医科歯科大 生殖機能協関学

 

<目的>再発卵巣癌に対する治療としては化学療法が主たる治療法となり、手術療法Secondary debulking surgery (SDS)に関しては、予後を改善することを証明したランダム化比較試験はなく、ガイドラインではルーチン化は推奨されていない。有効な場合があるものの、その適応に関しては慎重に考慮すべきであるとされている。これまでの報告から、再発までの無病期間(DFI) 12ヶ月以上で、完全切除可能であれば予後の改善が期待でき、SDSの適応と考えられる様になってきている。当院における再発卵巣癌に対して手術療法を施行された症例を解析し、その妥当性について検討する事を目的とした。<方法>2001年1月より2013年2月まで当院で再発卵巣癌に対して手術療法を施行された症例12例を対象とし、初回治療時の進行期、播種の有無、リンパ節郭清の有無、リンパ節転移の有無、組織型、残存腫瘍の有無などや、再発時のDFI、PS、腹水の有無、再発部位などおよび、完全切除の有無、再発手術後DFIなどについて検討を加えた。<成績>初回治療時の進行期はI期4例、II期2例、III期6例であった。組織型は漿液性腺癌が6例、明細胞腺癌が3例、粘液性腺癌が2例、未分化腺癌が1例であった。播種を認めた症例が8例(66.7%)、系統的リンパ節郭清を施行している症例はなく、生検が4例、2期的郭清が3例であった。リンパ節転移は1例(8.3%)に認めた。残存腫瘍を認めた症例は3例(25%)であった。再発手術時(計18件)の年齢の中央値は56.5歳、DFIの中央値は23.5ヶ月であった。PSは全例0。腹水を認めた症例はなかった。完全切除は16件(88.9%)であり、再発手術後のDFIの中央値は13ヶ月であった。術後重篤な合併症を認めた症例はなかった。術前化学療法は2例に行われており、そのうち1例は胸腔内リンパ節再発に対して化学療法を2年行い、SDであった症例に対して胸腔鏡下手術を行うことにより、低侵襲に無治療期間を作ることが出来た。<結論>SDSの適応に関しては未だ確立された基準はなく、多因子を総合して判断する必要があるが、一定の基準を満たした症例では良好な予後を得る事が可能であり、また患者のQOLを改善出来ることもあるため、常にSDSの可能性も念頭に置き再発治療を選択すべきであると思われた。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:手術療法

前へ戻る