演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮体部類内膜腺癌における内膜生検および細胞診の組織学的分化度に関する診断精度

演題番号 : P22-8

[筆頭演者]
笹川 基:1 

1:県立がんセンター新潟病院 婦人科

 

【目的】子宮体癌の治療法選択では、組織学的分化度が重要な因子となる。術前に施行された内膜生検および内膜細胞診の診断精度を検討した。【方法】2006年4月から6年間に手術を実施した子宮体部類内膜腺癌163例を対象とし、内膜生検および内膜細胞診による組織学的分化度に関する診断精度を解析した。【成績】(1)術前内膜生検の組織学的分化度に関する正診例(術前診断と術後診断が一致した症例)は163例中131例(80%)であり、術前G1/術後G3、あるいは術前G3/術後G1の症例はなかった。(2)骨盤リンパ節郭清省略の条件、および妊孕性を温存する黄体ホルモン療法の条件とされる筋層浸潤のない11例を用い、G1かG2≦かの診断精度を検討した。正診例は9例(82%)、不適例は2例(18%)であった。(3)傍大動脈リンパ節郭清を省略できる条件とされる筋層浸潤1/2以下の96例を用い、G2≧かG3かの診断精度を検討した。正診例は91例(95%)、不適例は5例(5%)であった。(4)術前内膜細胞診の組織学的分化度に関する正診例(術前細胞診診断と術後病理診断が一致した症例)は39例中26例(67%)であり、生検組織診よりやや劣っていた。【結論】内膜生検による組織学的分化度診断の精度はかなり高かった。しかし、少数ながら不適例も存在する。治療法選択の際、その頻度を患者に説明することが重要と考えられた。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:診断

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