演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

放射線治療後のADCmean低値は子宮頸部扁平上皮癌の予後不良因子である

演題番号 : P22-5

[筆頭演者]
春間 朋子:1 
[共同演者]
中村 圭一郎:1、福島 千加子:1、楠本 知行:1、関 典子:1、平松 祐司:1

1:岡山大 産科婦人科

 

【目的】子宮頸癌の予後因子としてはリンパ節転移、子宮傍組織浸潤、腫瘍径があるが、十分に予後を反映しているとは言えない。子宮頸癌診断でMRIを撮影することが多いが、MRI拡散強調画像(DWI)より得られる見かけの拡散係数(ADC)は腫瘍の質的診断に有用であることが分かっており、治療前・治療後の中央ADC(ADCmean)値が子宮頸部扁平上皮癌における予後因子となりうるかどうか検討を行った。【方法】2006年4月から2013年2月までに当院で放射線治療(RT)または同時化学放射線治療(CCRT)にて加療を行った子宮頸部扁平上皮癌69例を対象とした。全例治療前と治療終了後6-8週間でMRI撮影を行い、原発巣のADCmean値を測定し、予後との相関について、検討を行った。【結果】69例の無病生存期間(DFS)の平均値は20.97か月、全生存期間(OS)の平均値は23.47か月であった(観察期間1-72か月)。治療前ADCmean値は腫瘍径、リンパ節転移、子宮傍組織浸潤と相関があった。治療後ADCmean値は傍組織浸潤と相関を認めた。ROC曲線を用いてADCmean値のcut off値を決め、2群に分けてDFS、OSのKaplan-Mayer 曲線を作成し検討を行った。治療前・治療後の原発巣のADCmean値が低い症例はADCmeanが高い症例よりDFS、OSともに有意に予後が悪かった(DFS;P=0.0130/P<0.0001、OS;P=0.0010、P<0.0001)。また多変量解析を行ったところ治療後のADCmean低値はDFS・OSともに独立した予後因子であった(P<0.0001、P<0.0001)。【結語】子宮頸部扁平上皮癌症例において治療後の原発巣ADCmean低値は再発や生存の予後因子であると考えられた。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:診断

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