演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮悪性腫瘍における骨盤リンパ節転移診断に対するセンチネルリンパ節同定の意義

演題番号 : P22-2

[筆頭演者]
山下 剛:1 
[共同演者]
西岡 嘉宏:1、宇津 裕章:1

1:市立函館病院 産婦人科

 

子宮悪性腫瘍におけるセンチネルリンパ節(SN)同定の意義は現状では以下の3つに集約されると考えられる。1,骨盤リンパ節マッピングにより腫瘍から最初のドレナージを受けるリンパ節を同定することで、たとえば転移節と腫瘍同側性の判断や、それらが骨盤外など想定外部位にある場合の同定診断、あるいは系統的郭清に見られる症例あるいは術者による摘出個数の差に起因する手術完遂度の違いに左右されない症例間での比較検討が可能なリンパ節転移診断を行うことが可能となる。2,同定されたSNの術中迅速病理診断を行うことで転移陰性と判断された場合、系統的郭清の省略を考慮することが出来るため郭清に伴う合併症を減少させることが可能となる。3,術後免疫染色などによるウルトラステージングを行うことで系統的郭清よりも精密な微小転移診断が可能となりその予後に対する評価を検討できる。当科では早期子宮頸癌および子宮体癌(ともに1B期まで)の患者を対象に同意の下2010年12月より現在までに32例にテクネシウムおよびパテントブルー(一部ICG)をトレーサとしてSN検索を施行した。術後ウルトラステージングについては2012年7月より2マイクロの連続切片作成しをAE1/AE3を用いて免疫染色し評価した。SN同定率は93.7%であるが両側同定率は60%であった。全体の37.5%は腹腔鏡下に行われた。実際にマクロ転移があったのは2例のみで郭清省略を目的とした場合の早期癌としての選択としては適切と考えられた。子宮体癌で術中SN迅速で転移陰性であったが、術後免疫染色で微小転移が同定された1症例を経験した。今回具体的な手術手技をおよび微小転移診断を含むSN診断有効性評価のための現在までのデータを報告する。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:診断

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