演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における胸腺癌手術症例の臨床的検討

演題番号 : P21-11

[筆頭演者]
末久 弘:1 
[共同演者]
河本 宏昭:1、上野 剛:1、澤田 茂樹:1、山下 素弘:1

1:四国がんセンター

 

1991年から2012年までに当院で経験した胸腺癌手術症例5例について臨床的に検討した。なお、当院には心臓血管外科はなく、人工心肺装置を用いる大血管等合併切除の拡大手術は施行していない。平均年齢は68.2歳、男性2例、女性3例。組織型は扁平上皮癌4例、腺扁平上皮癌1例であった。術前診断は1例で針生検がなされていた。重症筋無力症等の自己免疫疾患の合併は無く、術前の正岡分類はI期1例、II期3例、III期1例であった。悪性疾患の既往は、食道癌・中咽頭癌が1例、大腸カルチノイドが1例であった。術前治療は全例無かった。手術アプローチは胸骨正中切開が3例、胸腔鏡補助下手術が2例、術式は胸腺腫瘍摘出術が4例、拡大胸腺摘出術が1例であった。腫瘍径は平均5.4cm、術後の正岡分類は、II期1例、III期2例、IVb期2例であった。1例に腫瘍の残存を認めた。術後治療として化学療法施行例は無く、放射線治療を2例に行った。術後再発は4例に認め、平均8.7ヶ月で再発していた。1例で再発巣切除、2例で放射線治療、3例で化学療法が施行された(重複あり)。転帰は3例死亡、2例生存で1例はIII期の再発で無治療だが6年8か月生存中である。症例数が少なく予後不良な胸腺癌の治療はいまだ確立されていないが、全国あるいは世界レベルでの症例集積や有効な抗癌剤の探索がなされつつあり、今後の治療戦略の展望が開かれる可能性がある。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:手術療法

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