演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

肺部分切除後に術中迅速病理診断で肺葉切除を施行した肺癌症例の検討

演題番号 : P21-6

[筆頭演者]
重松 久之:1 
[共同演者]
佐野 由文:1、岡崎 幹生:1

1:愛媛大学大学院医学系研究科 心臓血管呼吸器外科学

 

目的:肺部分切除後(部切後)の術中迅速病理診断の結果で,肺葉切除術を施行した肺癌症例の検討を行った.方針:原則的に肺切除術を行う全例において,気管支鏡下生検やCTガイド下生検で術前に診断をつけるようにしているが,それらで確定診断が得られない症例や末梢の病変では,部切後の術中迅速病理診断を行い,肺葉切除とリンパ節郭清を施行している.対象:2010年7月より 2012年12月までに当院で肺葉切除とリンパ節郭清を施行した原発性肺癌手術症例は 105例であった.57 例は術前診断されていたが,48例 (46%) は部切後の術中迅速病理で肺癌と診断された. 結果:48例(以下平均腫瘍径: 22.6 mm)中,36例(21.3mm)は最初から部切が施行され,12例 (26.6mm)は気管支鏡下生検やCTガイド下生検が施行されたが確診に至らなかった.術前CTガイド下マーキングを施行した症例は7例 (17.7mm) で,41例 (23.4mm) は施行しなかった.迅速病理結果について,腺癌は 36例中35例,扁平上皮癌は7例中5例で確実に診断されたが,7例は carcinoma の診断までで,その内訳は腺癌 (1例), 扁平上皮癌 (2例), 大細胞癌 (2例), 腺扁平上皮癌 (1例) , 大細胞神経内分泌癌 (1例) であった.多形癌 (1例) は腺癌と診断されていた.部切後および術前診断された肺切除症例の平均手術時間はそれぞれ,226.4分と195.5 分であった.また,術前検査も含めた総入院期間はそれぞれ,18.8日と23.9 日であった.まとめ:肺野末梢の病変では,術前診断が困難な症例が多く,部切による術中迅速病理診断に頼らざるを得ない.部切による腫瘍完全摘出の迅速病理診断でも,まれな組織型の診断までは困難であった.部切後の肺切除症例は,術前診断された肺切除症例よりも,手術時間は長いが,検査も含めた総入院期間は短かった.

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:内視鏡手術

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