演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

甲状腺乳頭癌孤立性肺転移の1切除症例

演題番号 : P2-6

[筆頭演者]
八幡 浩信:1 
[共同演者]
上田 真:1

1:沖縄県立中部病院 外科

 

【緒言】甲状腺乳頭癌の肺転移は両側性粟粒型や多発結節型のことが多い。今回、甲状腺乳頭癌術後7年目に孤立性肺転移を認め、胸腔鏡下肺楔状切除術を施行した症例を経験したので報告する。【症例】75歳、女性【既往歴】高血圧にて通院加療中【現病歴】1999年、嗄声にて発症した多発乳頭癌(2cm大・1.3cm大)に対して甲状腺全摘術を施行した。術後はTSH抑制療法を行っていたが、2006年に左肺下葉小結節(6mm大)を指摘された。甲状腺乳頭癌肺転移としては非典型的であり、血中サイログロブリンの上昇も認めなかったため、経過観察の方針となった。2009年、左肺下葉小結節が緩徐に増大(9mm大)を示したことから、診断的胸腔鏡下肺楔状切除術を施行した。病理検査結果は、小石灰化を伴う乳頭状腺癌でサイログロブリン染色陽性であり、甲状腺乳頭癌肺転移と診断した。その後RI治療を追加し、手術後4年を経過するも再発なく経過している。【考察】甲状腺乳頭癌は予後良好であるが遠隔転移(約6-7%)もまれではなく、その25%は診断時に既に存在しているとの報告もある。最も多い遠隔転移臓器は肺であるが、血行性の他にリンパ行性に胸管を介して静脈系に流入するルートも想定されている。肺転移はその殆どが両側性粟粒型や多発結節型を示し、孤立性転移はまれな転移形式である。以上、文献的考察を加えて検討してみたい。

キーワード

臓器別:内分泌

手法別:手術療法

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