演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Stage III大腸癌手術における郭清度

演題番号 : P17-7

[筆頭演者]
小林 宏寿:1 
[共同演者]
植竹 宏之:2、飯田 聡:3、石川 敏昭:3、石黒 めぐみ:2、岡崎 聡:3、馬場 裕信:3、高橋 英徳:3、岩田 乃理子:3、杉原 健一:3

1:東京医科歯科大 低侵襲医学研究セ、2:東京医科歯科大 応用腫瘍学、3:東京医科歯科大院 腫瘍外科学

 

【背景】大腸癌治療ガイドラインにおいては,進行癌もしくはリンパ節転移を有する症例に対してD3郭清が推奨されている.しかしながら,実際の日常診療においてD3郭清がどの程度施行されているかは検証されていない.【対象】当科において1991年より2007年に施行された大腸癌のうち,郭清度や予後が明らかであった230例を対象とした. 【検討1】臨床病理学的背景ならびに郭清度について検討した.【結果1】年齢の中央値66(30-96)歳.男女比は142:88.郭清度はD1,D2,D3がそれぞれ5例,49例,176例であった.郭清度と臨床病理学的因子との相関では,性別との間に相関はなかった(P = 0.54).D1,D2, D3の年齢は72歳,68歳,65歳と郭清度が高い症例は年齢が低かった(P = 0.0072 ).直腸・結腸の部位別では郭清度に差を認めなかった(P = 0.64).深達度が深い症例ではD3郭清が多く行われており(P = 0.017),リンパ節転移個数が多い症例にはD3郭清が多く行われていた(P = 0.0025).【検討2】臨床病理学的因子と予後について検討した.【結果2】性別,部位,深達度,リンパ節転移個数のうち,リンパ節転移個数のみが予後と相関した.TNM分類のStage IIIA, IIIB, IIICにおいて郭清度と予後について検討したが,いずれも郭清度による予後に差を認めなかった.【結語】Stage III大腸癌患者の76.5%にD3郭清が施行されていた.年齢,深達度,リンパ節転移個数とD3郭清の施行率に相関を認めた.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:手術療法

前へ戻る