演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

大腸癌手術症例におけるGlasgow Prognostic Score (GPS)の有用性に関する検討

演題番号 : P17-1

[筆頭演者]
神崎 憲雄:1 
[共同演者]
石井 俊一:1、鈴木 正明:1

1:養生会かしま病院 外科

 

【目的】大腸癌手術症例における、術後合併症および長期予後の因子としてのGlasgow Prognostic Score(GPS)の意義を検討する。【対象・方法】対象は2003年10月から2011年12月までに、当院で行った大腸癌手術症例125例である。年齢は39~87歳、平均71.3歳(中央値73歳)、男性68名、女性57名であった。結腸癌98例、直腸癌27例で、手術術式は、右結腸切除術41例、横行結腸切除術21例、左結腸切除術6例、S状結腸切除術30例、前方切除術19例、直腸切断術8例であった。大腸癌取り扱い規約第7版におけるpStageは、stage0 20例、stage1 20例、stage2 41例、stage3a 18例、stage3b 6例、stage4 20例であった。GPSは手術直前の検査結果にてAlb≧3.5g/dlかつCRP<1.0mg/dlをA群(87例)、Alb<3.5g/dlかつCRP<1.0mg/dlをB群(17例)、Alb≧3.5g/dlかつCRP≧1.0mg/dlをC群(9例)、Alb<3.5g/dlかつCRP≧1.0mg/dlをD群(12例)とした。【成績】術後合併症の発生率は125例中26例(20.8%)であった。合併症の内訳は腸閉塞12例、肺炎5例、縫合不全4例、敗血症2例、ストーマ壊死1例、骨盤腹膜炎1例、吻合部狭窄1例であった。合併症発生の危険因子として、小野寺指数が単変量解析の結果有意であったが、GPSは有意差を認めなかった。長期予後に関する検討では、単変量解析の結果、組織型、リンパ節転移、遠隔転移、出血量、術前狭窄、GPSが抽出され、これらの多変量解析の結果、低分化腺癌(p=0.012 HR=9.55 95%CI:1.65-55.34)、粘液癌(p=0.012 HR=11.66 95%CI:1.70-79.91)、遠隔転移あり(p<0.001 HR=40.21 95%CI:7.72-209.36)、GPS D群(p=0.031 HR=3.57 95%CI:1.12-11.33)が独立した予後危険因子として抽出された。【結論】GPSは術後合併症の危険因子とはならなかったが、長期予後の危険因子として抽出された。術前の栄養および炎症の状態が予後に影響を及ぼす可能性があることが示唆された。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:その他

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