演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

5-FU持続投与における携帯型持続注入器(リニアフューザー®)の精度調査

演題番号 : P14-15

[筆頭演者]
白幡 拓也:1,7 
[共同演者]
香取 哲哉:1,7、安田 望未:2,7、上遠野 ひとみ:2,7、南館 直志:3、小林 亮介:3、長谷川 圭:4、久保 浩一郎:4、濱田 眞彰:3、高濱 龍彦:3、岡林 美紗子:5、保坂 祥介:5、梅木 清孝:5、佐藤 晋一郎:5、岡元 るみ子:6,7

1:千葉西総合病院 薬剤部、2:千葉西総合病院 看護部、3:千葉西総合病院 消化器外科、4:千葉西総合病院 外科、5:千葉西総合病院 消化器内科、6:千葉西総合病院 腫瘍内科、7:千葉西総合病院 外来化学療法セ

 

はじめに:46時間持続5-FUを含む外来化学療法レジメンでは、携帯型持続注入器が用いられているが、5-FUの動粘度のため持続投与時間の精度が問題になっている。目的:5-FU投与量と持続投与時間から持続注入器の精度について調査する。方法と対象:当院ではシリンジ型ディスポーザブル注入器(リニアフューザー® 精度±15%)を用い、生理食塩液で希釈し充填量100ml、流量3ml/時間に設定している。外来患者には記録用紙を渡し5-FU終了時間を記載するよう指導している。2009年1月から2012年7月までに外来化学療法が導入され、記載用紙に看護師による投与開始時間および患者による投与終了時間が4回以上記録されている大腸がん28症例について検討した。結果:男性16例、女性12例、年齢中央値68(38~83)歳。化学療法は、mFOLFOX6 20例 FOLFIRI 6例、両レジメン 2例であった。外来での投与回数中央値9.5(4~27)回。5-FU投与量中央値3500(1750~4800)mg/回、持続投与時間中央値46時間40分(40時間5分~56時間45分)であった。総投与回数271回において5-FU投与量と持続投与時間の相関係数は0.54であった。希望投与時間である46時間より5時間を超えた短縮(41時間未満)5回、延長(51時間超)29回であったが、約87%が46±5時間で終了していた。短縮例は3例、投与量1750/2000/2400mgで各1/1/1例、1/3/1回。延長例は7例、投与量3200/3500/3600/4000/4300mgで各1/2/2/1/1例、1/10/13/3/2回であり3/7例は投与回数の50%以上が時間延長していた。記録用紙より流速自己調節1例が判明した。考察:5-FU投与量と持続投与時間に相関関係があるものの、当院設定での精度は許容範囲である。患者確認による記載のため投与終了時間は、真の投与終了時間と誤差があり、特に症例間での終了時間判断に差があると思われた。結語:5-FU持続注入器において充填量100ml調整、3ml/時間設定の誤差は許容範囲であった。ただし、投与回数の50%以上が時間延長している症例に対しては、自己記載の誤差によるものなのか、真の投与時間の延長なのか個別に介入検討することが必要である。外来化学療法センターで薬剤師は患者のセルフケア指導に重点を置き、有効かつ安全・安心な治療を行うことを目指している。今回明らかになった点を踏まえ、患者の利益に貢献できるよう取り組んでいきたい。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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