一般演題(示説)
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胃がん三次治療のCPT療法(UGT1A1多型なし) 演題番号 : P12-11
1:大阪府立成人病センター 臨床腫瘍科
[背景]WJOG4007試験の結果、切除不能・進行胃がん患者の二次治療におけるcommunity standardとして毎週パクリタキセル療法の地位が確立し、CPT-11療法は三次治療の投与が主と思われる。UGT1A1*6,*28ホモ、ダブルヘテロではSN-38の代謝遅延により好中球減少などの重篤な有害事象が懸念されるが、野生型・シングルヘテロの進行胃がん患者の三次治療の安全性については不明である。 [目的・対象]UGT1A1*6,*28野生型、シングルヘテロ胃がん患者における三次治療のCPT-11療法の安全性と有効性を検証する。[結果]2008年4月より2012年3月までにフッ化ピリミジン系、白金製剤、タキサン不応となり、三次治療としてCPT-11単剤療法を用いたUGT1A1*6,*28野生型、シングルヘテロ切除不能・進行胃がん患者8例を対象とした。患者背景: PS0/1=2/6、性別は男/女 6/2、組織型は分化型/未分化型4/4。有害事象:Grade3以上の白血球減少及び好中球減少、下痢は認めず。治療効果:RR、DCR、PFS、OSは12.5%、50%、57日、278日とWJOG4007における二次治療の成績と遜色なかった。 [結論]UGT1A1*6,*28野生型、シングルヘテロ胃がん患者では、三次治療としてのCPT-11単剤療法は安全かつ有効である。
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