演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高度進行胃癌に対するDCS療法の臨床経験

演題番号 : P12-3

[筆頭演者]
濱野 梨絵:1 
[共同演者]
三木 宏文:1、瀧内 大輔:1、箕畑 順也:1、吉岡 慎一:1、柏崎 正樹:1、辻江 正樹:1、小西 宗治:1、矢野 浩司:1

1:兵庫県立西宮病院 外科

 

【はじめに】切除不能進行胃癌に対する化学療法としては、米国において、DCF療法がFP療法に比して有意に良好な結果が得られたとの報告がある。本邦では5-FUに替えてS-1を用いるDCS療法が開発され、その臨床学的効果が報告されて始めている。今回我々は、高度進行胃癌に対しDCS療法を行った4例を経験した。そのうち2例は著明な腫瘍縮小効果が認められたため、転移巣もしくは原発巣の切除を行いR0が得られた。
【症例1】77歳女性。胃前庭部の3型病変および#16リンパ節腫大に対し、DCS療法を2クール行った。効果判定でPRが得られたため、幽門側胃切除術と#16リンパ節サンプリングを施行したところ、病理学的CRと診断された。術後14か月間、無再発生存中である。
【症例2】75歳女性。胃全摘術後1年で肝S6に直径20mm大の転移巣が出現した。DCS療法を2クール行いPRが得られたため、肝部分切除術を施行した。病理学的効果判定はGrade2だった。術後5か月間、新病変の出現は認めていない。
【症例3】76歳女性。初診時より左卵巣と子宮に転移巣が認められていた。DCS療法を10クール、14か月間施行した。その後weekly PTXを4クール、XP療法を8クール施行し、初診時から34か月間の延命効果が得られた。
【症例4】66歳女性。試験開腹で病期IV、腹膜播種と診断された。DCS療法を10クール施行し、初診時から14か月生存中である。
【結語】DCS療法は抗腫瘍効果が高く、高度進行胃癌に対する有効なレジメンとなりうる可能性がある。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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