演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

75歳以上後期高齢者進行再発胃がんへのDOC+TS-1使用経験における薬学的介入の検討

演題番号 : P12-2

[筆頭演者]
堀江 達夫:1 
[共同演者]
野宗 義博:2、水本 一生:2、山形 真吾:2、石橋 豊:2、堀江 都:1、石橋 博司:1、成毛 一恵:1、高橋 正彦:1

1:大田市立病院 薬剤科、2:島根大学医学部総合医療学講座,大田総合医育成センター

 

【目的】進行再発胃癌における一次治療にはTS-1+cisplatin(以下CDDP)療法が標準治療として確立しているが、高齢者への適応は困難である。その高齢者胃癌を対象とした化学療法の安全性の検討は重要である。そこで、わが国の胃がん化学療法ガイドラインの1つでもあり、有害事象において認容性が高いとされるdocetaxel(以下DOC)+TS-1療法に副作用を軽減するためにレンチナンを併用し、安全性確保のための薬剤師の関与について検討した。【方法】2011年4月から2013年4月の間に当院でDOC+TS-1+レンチナン療法を施行された11例を対象にretrospectiveに検討した。TS-1 80mg/m2の2週間連続投与後1週間休薬、DOC 40mg/m2のday1投与、レンチナンはTS-1投与時2mg/weekを1コースとした。薬剤師の介入については医師や看護師と治療方針やケアなど何らかの関わりを持った回数を1回とし、その介入回数、介入効果を検討した。また、有害事象はCTCAE v4.0に基づいて判定した。【結果】全患者平均3.9コースに対して介入回数の平均は12.18回、介入により休薬を必要としたのは9例(約82%)で、休薬回数の平均は2.27回、のべ休薬期間の平均は約20日であった。介入数を奏効率で見ると、平均介入数が多かったのはPR+SD症例群で、PD症例群では少なかった。PSの違いではPS1よりPS2の患者群においてコース中の平均介入回数はやや多かった。有害事象は、下痢でGrade3が1件、血色素減少でGrade3が1件、口腔粘膜炎でGrade3が1件出現した。Grade4の好中球減少が2件出現。血液毒性はPD症例に多い傾向にあった。尚、腎毒性はなかった。【考察】75歳以上高齢者進行再発胃がんに対するDOC+TS-1+レンチナン療法は、文献的にTS-1+CDDPと比べ、重篤な有害事象の発現率が低く、ハイドレーションも必要ない為、腎機能低下者や後期高齢者にも適応できる。一方で薬剤師の介入により個々の患者の全身状態を加味した投与量を設定し、最小限の副作用で治療を継続出来ていると考えられる。PR+SD症例群では積極的介入により、早期の有害事象等に対処することで次のコースの再開を可能とし、より長く行うことができているが、PD症例群は結果的に介入回数がやや少なく、今後は全ての症例に対し積極的関与が必要と思われる。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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