演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

化学療法に伴う口腔粘膜炎予防への取り組み

演題番号 : P102-19

[筆頭演者]
吉田 千治:1 
[共同演者]
佐藤 真奈美:1、山本 康弘:1、岡村 幹郎:1

1:小林病院 外科病棟

 

はじめに:がん化学療法を受けられる患者様が年々増加傾向にあるなかで、患者様自身が有害事象へのセルフケア確立できるよう看護支援が重要であると認識している。外科病棟において、消化器疾患を中心とした様々な化学療法レジメンが行われており、治療においての口腔粘膜炎(Grade2・3)の発生による疼痛が食事摂取を低下させることを問題視していた。口腔粘膜障害を最小限にできるよう内的環境には成分栄養剤 商品名:エレンタール(以下エレンタール)を初回化学療法時より導入し、外的環境には含嗽剤:AG(アズレン・グリセリン)含嗽剤を用い口腔粘膜乾燥予防を患者様自身が継続することで、口腔粘膜炎による食事摂取に伴う苦痛を最小限にできている事をここに報告する。期間:平成22年12月〜平成25年3月対象:化学療法初回導入患者、または過去に口腔粘膜障害を生じた患者方法:治療前にがん化学療法看護認定看護師(以下CN)より化学療法に関する面談を行なう中で口腔内アセスメントし口腔ケア指導支援を実施。治療開始前日よりエレンタールを1日1回服用開始、形態は患者様の好みで飲用もしくはゼリータイプで提供する。同時に口腔内乾燥を予防するためのAG含嗽剤も使用する。粘膜炎症状Grade1が出現した際は早期にHKS(アズレン・キシロカイン・ソルコセリル)含嗽剤も併用し可能な限り抗がん剤治療が終了するまでの全期間を対象とした。口腔粘膜炎の評価は自覚症状・口腔粘膜状態を連日スタッフナースが実践し化学療法実施後1週毎に口腔ケア評価表を用いCNが評価する。結果:エレンタールの服用と含嗽剤の使用により口腔粘膜炎の発生はGrade1程度と症状は軽微で、導入した患者様の食事摂取への影響はほとんど見られなくなった。おわりに:化学療法に伴う口腔粘膜炎症状は、栄養面からも不十分となり様々な身体症状を呈するだけではなく、治療継続の困難や中断といった予後への影響をもたらすことにもなる。今回、化学療法施行に際し補助的サポートとして内的・外的環境を同時にセルフケアしていくことの重要性が明確となり、今後も患者支援の一貫として実施していきたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:がん看護

前へ戻る