演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

手稲渓仁会病院におけるがんのリハビリテーション実施状況と今後の課題

演題番号 : P102-17

[筆頭演者]
佐藤 義文:1 
[共同演者]
佐々木 亮介:1、中山 紀子:1、泉田 悠子:1

1:手稲渓仁会病院 リハビリテーション部

 

【はじめに】がん領域のリハビリテーション(以下、リハ)は2010年度の診療報酬改定における「がんリハ算定」新設以前からの介入分野であり、廃用症候群として、また術前後や肺合併症においては呼吸器リハとして算定、診療してきた。近年、がん治療や緩和領域のケアの質の向上や、対象患者様の高齢化や疾病多様化や複合化により、予防・回復・維持・緩和の各フェーズを勘案したリハビリテーションの提供が肝要となっている。当院の入院がん患者様のリハ実施状況を後方視的に調査し、傾向や今後の課題を模索する。【対象と方法】2009~2012年における、当院リハ処方された患者様で、がん・腫瘍と診断された症例を後方視的に調査した。なお、分析においては当院の個人情報保護規定に則り、実施した。【結果】各年のがん疾患入院リハ処方数(平均年齢)/全入院リハ処方数(平均年齢)は、2009年464例(68.9歳)/2602例(68.8歳)、2010年588例(71.0歳)/2876例(71.0歳)、2011年623例(69.8歳)/3018例(69.8歳)、2012年702例(69.7歳)/3195例(69.7歳)であった。各年のリハ介入期間割合(平均入院リハ期間/平均入院期間)は2009年86.3%(24.4日/28.3日)、2010年82.5%(25.9日/30.1日)、2011年85.6%(25.9日/30.2日)、2012年91.6%(23.4日/25.6日)であった。各年のリハ介入期間割合をPT/OT/ST別にみると、2009年66.8%/78.4%/59.4%、2010年66.9%/65.4%/61.0%、2011年67.8%/80.8%/61.4%、2012年71.4%/79.1%/54.4%であった。科別のリハ期間を経時的に見ると(2009/2010/2011/2012年)、胸部外科で15.2/18.0/17.1/18.4/日、血液内科では102.0/88.1/84.3/70.5日であった。【考察】診療科の特性(外科療法と化学療法など)により、入院その入院期間に依存して、リハ期間にも差が認められた。がん関連のリハ処方数は年々増加傾向にあり、需要に見合うスタッフの確保は必要と考えられた。スタッフ絶対数の増員もさることかがら、質の担保という側面からも、がんリハ研修会等への参加推進や、コメディカル同士の情報交換や情報共有も重要である。当院PTOTST個々の介入期間割合は短めであったが、リハ部門としての介入期間割合は増加傾向にあり、入院期間中のリハ介入がしっかりされつつあると考えられた。入院加療中の廃用の予防軽減や、生活指導などで、入院早期から退院までのリハ介入等、今後もリハ部門としての取り組みを継続していきたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:リハビリテーション

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