演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ホスアプレピタント投与による血管反応の解析

演題番号 : P102-16

[筆頭演者]
越智 幾世:1 
[共同演者]
松田 清美:1、吉田 直久:1、中村 晃和:1、井原 憲彦:1、塚本 茂:1、三木 恒治:1

1:京都府立医科大附属病外来化学療法セ

 

【目的】化学療法に伴う悪心嘔吐においては,催吐性リスクの高い薬剤投与時のNK1受容体拮抗薬の投与が推奨されている.その点滴製剤であるホスアプレピタントが,2012年本邦で保険収載となったが,既報では約30%に血管関連の症状が報告されている.今回当院における本剤投与にともなう血管関連事象の検討を行う.【方法】2012年6月から2013年4月までに,当院外来化学療法センターにてホスアプレピタントを投与した35名・総投与回数179回を対象とし,血管関連事象発症患者について年齢,性別,併用5HT3拮抗薬, 投与レジメン,血管関連事象の状況について解析を行った.【結果】穿刺部位は,静脈ポート11名,末梢静脈24名であった.静脈ポート投与患者には血管関連事象の発生は全く認められなかった.末梢静脈投与例において血管関連事象をきたしたのは19名(79.1%)(平均年齢64.5歳,性別男性8名: 女性11名)であった.発症19例におけるレジメン内容は,CDDP関連レジメン8名,CPA関連レジメン4名,L-OHP関連レジメン4名, GEM2名, ABVD1名であった.発症例においては投与毎に毎回発症するわけではなく,総投与回数122回においての発症頻度は32.8%(40/122)であった.40回における症状の詳細は,疼痛32回(32.8%,40/122),腫脹17回(13.9%),紅斑14回(11.5%),硬結8回(6.6%)であったがいずれも可逆的であった.また,滴下速度の変化を49回,40.1%(症状のない82回中の32回を含む)に認めた.穿刺部位は前腕30回,手背7回,正中3回であり非発症回(前腕76回,手背4回,正中2回)と差異はなかった.併用5HT3受容体拮抗薬は発症した40回においてグラニセトロン32回,併用無し5回, アザセトロン2回,パロノセトロン1回であり非発症回と差異はなかった. 【まとめ】ホスアピレタントによる血管関連事象について検討した.全例可逆的ではあるが80%の患者に発症することより適応を厳格にし,血管関連事象についてのインフォームドコンセントが必須と考えられた.発症予防については,本検討では明らかな結果は得られなかったが,希釈や温罨法による血管拡張などについて現在検討を行っている.

キーワード

臓器別:その他

手法別:支持療法

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