演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高用量CDDPレジメンにおけるフロセミド及びマンニトールの腎機能に対する比較検討

演題番号 : P102-11

[筆頭演者]
鈴木 栄:1 
[共同演者]
清崎 浩一:2、新津 京介:1、堀口 久光:1、力山 敏樹:2

1:自治医大さいたま医療セ 薬剤部、2:自治医大さいたま医療セ 外科

 

【目的】CDDPを含むレジメンにおいて腎機能に関しては、投与基準が厳しく設定されている。腎機能障害の予防として水分不可による有用性については、多く報告されているが、CDDP 投与時の強制利尿の方法は、日本では標準化されておらず、報告数も少ない。そこで、高用量CDDPレジメンにおいて強制利尿で投与されるフロセミドとマンニトールの腎機能に対する実態調査を行い、どの程度影響を及ぼしているのか比較検討を行った。
【方法】当センターにおいて2010年3月から2013年3月までの消化器科領域の高用量CDDPレジメン(FP及びS1/CDDP)において投与されているフロセミド群95名と呼吸器科領域の高用量CDDPレジメンにおいて投与されているマンニトール群88名を対象に実態調査を行った。各コースの投与前後における血清クレアチニン値(以下Scr)、BUN、電解質など調査し、後ろ向きに検討を行った。
【結果】腎機能低下による中止した症例数は、フロセミド群で95名中15名(15.8%)、マンニトール群88名中11名(12.5%)であった。また、フロセミド群において軽度ではあるが、カリウム値及びナトリウム値の低下がみられた。血清クレアチニン値及びBUN値の変動値には、有意な差は見られなかった。
【考察】高用量CDDPレジメンにおいて強制利尿で投与されるフロセミド群の方が腎機能への影響は、軽微な値を含め発症していたが、腎機能障害により投与中止に至った症例数は、ほとんど差がみられなかった。今回の検討で、高用量CDDPレジメンが施行された場合、多量の補液が投与されるため体内貯留を予防するには、両剤ともほぼ同等の効果であったが、更なる症例数を増やし検討が必要であると考えられる。

キーワード

臓器別:その他

手法別:化学療法

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