演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

オキサリプラチンによる末梢神経障害に対する牛車腎気丸の有効性について

演題番号 : P102-5

[筆頭演者]
吉田 直久:1,2 
[共同演者]
中西 正芳:3、越智 幾世:2,4、松田 清美:2,4,8、菅谷 和子:4、塚本 茂:2,5、井原 憲彦:2,5、岡山 哲也:1、石川 剛:1、古倉 聡:1、谷脇 雅史:6、細川 豊史:6,7、中村 晃和:2,8、三木 恒治:2,8

1:京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学、2:京都府立医科大学附属病院 化学療法部、3:京都府立医科大学 消化器外科、4:京都府立医科大学附属病院 看護部、5:京都府立医科大学附属病院 薬剤部、6:京都府立医科大学 血液・腫瘍内科、7:京都府立医科大学附属病院 疼痛緩和医療部、8:京都府立医科大学 泌尿器外科学

 

[背景]化学療法起因性の末梢神経障害に対する牛車腎気丸の有用性が多数報告されている.本剤は漢方医学の概念ではやや虚証の患者に効果が期待される.我々は以前より本剤4週以上の投与によりオキサリプラチンに伴うgrade 3の末梢神経障害の発症を抑える効果について報告してきた.本研究では牛車腎気丸において効果が得られた症例の特徴について検討を行った.[対象および方法]対象は,2009年4月より2013年4月まで当院外来化学療法センターを利用しオキサリプラチンによる末梢神経障害に対して牛車腎気丸が投与された50例(男性25例,女性25例,平均年齢59.6歳)とした.牛車腎気丸の効果について,治療有効群,不変群,悪化群に分けて,投与期間,年齢,男女比,BMIについて検討を行った.[結果]各群の割合(男/女,症例数)は有効群26%(8/5, 13例),不変群60%(14/16, 30例),悪化群14%(3/4, 7例)であった.有効群 vs 不変群 vs 悪化群として,年齢は61.7±14.0 vs 57.6±10.4 vs 64.2±7.6であり,不変群と悪化群の間に有意差を認めた(P<0.05).BMIは21.7±2.7 vs 20.8±4.0 vs 20.5±3.2であり,悪化群においてBMIが小さい傾向がみられた(P=0.1).[まとめ]牛車腎気丸は末梢神経障害に対して86%の症例でgrade 3への悪化を抑えた.高齢者やBMIの小さい痩せ形の症例では効果が得られにくい可能性が考えられ現在更なる解析を行っている.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:支持療法

前へ戻る