演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高度催吐性化学療法におけるFosaprepitantとAprepitantの制吐作用と有害事象

演題番号 : P102-2

[筆頭演者]
江草 徳幸:1 
[共同演者]
福家 幸子:2,5、比良 大輔:1、平井 俊明:1、安原 昌子:1、橋本 佳浩:1、風呂中 修:3、則行 敏生:4,5

1:広島県厚生農業協同組合連合会 尾道総合病院 薬剤科、2:広島県厚生農業協同組合連合会 尾道総合病院 看護科、3:広島市立安佐市民病院 呼吸器内科、4:広島県厚生農業協同組合連合会 尾道総合病院 呼吸器外科、5:広島県厚生農業協同組合連合会 尾道総合病院 化学療法センター

 

【目的】ニューロキニン1(NK1)受容体拮抗薬であるAprepitant(以下, A)は化学療法誘発性悪心嘔吐(Chemotherapy-Induced Nausea and Vomiting:以下, CINV)に有効だが時として内服による苦痛を伴い, Fosaprepitant(以下, FA)は静脈投与可能であるものの注射部位反応や配合変化等に注意を要する。尾道総合病院ではFA投与前後に生理食塩液でのフラッシュを徹底するなど投与方法を検討し2012年12月よりAからFAに全面移行した。そこで高度催吐性化学療法(High Emetogenic Chemotherapy:以下, HEC)におけるFAとAの使用状況を調査した。
【方法】HECを施行したFA群(2012年12月1日から2013年3月31日までのFA使用患者)とA群(2012年5月1日から2012年11月30日までのA使用患者)の有害事象および初回投与時(FA初回群, A初回群)のCINVついてレトロスペクティブに調査した。Grade評価にはCTCAE v4.0を用いた。
【結果】FA群40例(男/女=22/18) vs A群54例(男/女=25/29)とし比較。注射部位反応:32.5% vs 20.4%(血管痛:25.0% vs 13.0%, 発赤:10.0% vs 5.6%, 漏出:5.0% vs 1.9%, 腫脹:5.0% vs 3.7%。発現時期はFA投与中:10.0% vs 0%, 化学療法剤投与中:22.5% vs 20.4%。アンスラサイクリン系レジメン(15例 vs 22例)での発現率は53.3% vs 13.6%, OR=8.56, P=0.009), 吃逆:25.0% vs 25.9%。
FA初回群25例(男/女=15/10) vs A初回群54例(男/女=25/29)のCINV発現率(%)をGrade1/2/3(発現時期:Day1/Day2以降)とし比較。食欲不振:12.0/28.0/0(8.0/40.0) vs 16.7/22.2/0(9.3/37.0), 悪心:36.0/16.0/0(16.0/52.0) vs 11.1/27.8/0(11.1/38.9), 嘔吐:4.0/0/0(4.0/0) vs 13.0/1.9/0(7.4/11.1)。
【考察】FAは内服困難な患者にとって有用だがアンスラサイクリン系レジメン施行症例では注射部位反応が高発現しておりAを使用すべきと考える。

キーワード

臓器別:その他

手法別:支持療法

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