演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

大腸癌化学療法(MEC)におけるパロノセトロンの使用例についての検討

演題番号 : P102-1

[筆頭演者]
須藤 剛:1 
[共同演者]
小林 由佳:4、武田 弘幸:1、根本 大資:1、石山 廣志朗:1、佐藤 敏彦:1、鈴木 由美:2、佐藤 美弥子:2、田澤 ゆかり:2、蘇部 友美:2、鈴木 薫:3、結城 正幸:3、小野 裕紀:3、大熊 良和:4、飯澤 肇:1

1:山形県立中央病院 外科、2:山形県立中央病院看護部、3:山形県立中央病院薬剤部、4:山形県立新庄病院薬剤部

 

はじめに:抗がん剤治療に伴う悪心・嘔吐(Chemotherapy-induced nausea and vomiting :CINV)はQOLの低下をもたらすだけでなく、がん化学療法の中止を余儀なくされることから、適切な支持療法によるマネージメントが求められている。また、CINVは医療従事者と患者自身の評価が異なる有害事象のひとつであると言われているが、簡便にかつ適切に評価を行うツールとしてMASCC Antiemesis Tool (MAT)が提唱されている。今回、我々はmoderately emetogenic chemotherapy (MEC)を受ける患者に対して支持療法下での CINVについてMATを用いて評価を行ったので報告する。 対象:2011年2月から2012年8月までにMECを外来化学療法で施行した大腸癌66例。結果:性別は男性38例、女性28例。年齢66歳(34~82歳)、治療レジメンはL-OHPを含む治療38例、CPT-11を含む治療 28例。5HT3受容体拮抗剤はグラニセトロン 23例、パロノセトロン 42例であった。全症例における急性期の嘔吐は2例(3.0%)、悪心は21例(31.8%)に認められ、遅発期の嘔吐は2例(3.0%)、悪心は26例(39.4%)に認められた。悪心の程度はVASスケールにおいて、急性期は平均3.33(1から10で10が最もひどい)、遅発期は平均3.11であった。また、特にパロノセトロンが用いられた42例については、急性期・遅発期ともに嘔吐は認められず、悪心は急性期で12例(28.6%)、遅発期で17例(40.4%)に認められた。悪心の程度は急性期の平均2.83、遅発期の平均2.71であった。嘔気継続は3日(中央値)。食事摂取量は32例(76.1%)で殆ど変わりない・同量であった。急性期の嘔吐例は女性でCPT-11にグラニセトロンの症例であった。結語:嘔吐を経験した患者は2例と少数であるものの、悪心は30~40%に認められたが、パロノセトロンを用いた患者は嘔吐の頻度、悪心の程度が低い傾向が見られており、MECに対し、パロノセトロンは有用であると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:支持療法

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