演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Quiescent gestational trophoblastic diseaseが考えられた1例

演題番号 : P100-15

[筆頭演者]
永光 雄造:1 
[共同演者]
小暮 健二郎:1、飯村 光代:1、山本 美希子:1、岩倉 孝雄:1、堀 慎一:1、清水 基弘:1、藤村 正樹:1

1:東京医科大学茨城医療センター 産婦人科

 

Quiescent gestational trophoblastic disease(以下、GTDと略)は、胞状奇胎を含むあらゆる妊娠の後、あるいは続発性疾患に対する治療の後、臨床的に病巣の存在が確認されないにも関わらず、低単位のhCGが3ヵ月以上の長期間にわたって持続的に検出される病態である。今回、奇胎後hCGの低単位持続分泌症例の中でも、GTDが考えられた1例を経験したので報告する。症例:33歳2経妊1経産。現病歴:最終月経より6週相当時に前医で胞状奇胎の診断にて奇胎除去術施行された。術前の血中hCGは39990.9mIU/ml、病理診断は全胞状奇胎であった。その後hCG の推移は、術後5週時41.7 mIU/ml、術後8週時47.7 mIU/mlと基準値以下であったが、術後12週時95.4 mIU/mlと上昇したため存続絨毛症が疑われ術後16週で当院紹介となった。術後13週目頃より月経がもどり、その後月経は順調となり、さらに基礎体温は2相性となった。当院受診後、CT・MR画像等の全身精査では明らかな病変は認めなかった。術後24週時hCG:39.7 mIU/ml、全期間を通じて当院で測定したβ-hCGは全てcut off値以下(β-hCG≦0.1ng/ml)であった。hCGの低単位持続分泌症の鑑別を行うため、術後22週時、E+P合剤服用するも血中hCG値は抑制されず、phantom hCGは否定的であった。また術後30週時、血中と尿中hCG値測定するもいづれも検出されておりreal hCGと考えられ、下垂体性hCGは否定的であった。以上より、本症はGTDと考えられた。存続絨毛症は治療を要するが、GTDは厳重な経過観察が必要である。そのため、hCG値が上昇せず低単位で持続分泌している場合には、むやみに化学療法や手術を行うのは避け、血中total hCGを測定し厳重にフォローする必要がある。

キーワード

臓器別:その他

手法別:診断

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