演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

RS3PE症候群を合併した重複癌の一例

演題番号 : P100-13

[筆頭演者]
石原 晋:1 
[共同演者]
和泉 春香:1、酒井 亜紀子:1、長瀬 大輔:1、山本 竜大:2、石渡 誉郎:3、井内 亜美:4、高木 賢治:2、小池 淳一:5、加藤 元浩:1、根本 哲生:3、石川 由紀雄:4、倉石 安庸:1、澁谷 和俊:3、名取 一彦:1

1:東邦大学医療センター大森病院 血液・腫瘍科、2:東邦大学医療センター大森病院 膠原病科、3:東邦大学医療センター大森病院 病院病理部、4:東邦大学医療センター大森病院 病理学講座、5:東邦大学医療センター大森病院 消化器外科

 

RSSPE症候群は1.寛解傾向を示す(Remitting)2.リウマトイド陰性陰性(Sronegative)3.対称性(Symmetrical)4.圧痕浮腫を伴う滑膜炎(Synovitis with Pitting Edema)を特徴とする疾患であり、腫瘍随伴症状としても知られる。今回われわれは大腸癌と多発性骨髄腫の重複癌にRS3PE症候群を合併した一例を経験したので報告する。症例は73歳男性。20XX年7月より両手の痺れ、疼痛を主訴に当院整形外科を受診し手根管症候群と診断された。9月より関節痛が肘関節、膝関節、足関節にも出現、さらに両側下肢浮腫、発熱を認めたため当院総合内科で精査を行いRS3PE症候群と診断され、プレドニゾロン15mg/日で加療し症状は改善した。この時期に尿蛋白を指摘されており経過観察となっている。スクリーニングで施行された便潜血検査が陽性であり、大腸内視鏡検査を施行したところ直腸S状部に腫瘍性病変を認め生検の結果、中分化型腺癌と診断された。遠隔臓器への転移は認めず翌年3月に当院消化器外科において腹腔鏡下高位前方切除術を施行された。同年4月下旬より腰痛を自覚し、他院受診したところ多発腰椎圧迫骨折を指摘され加療されるも8月に新規腰椎圧迫骨折を指摘された。同時に以前より指摘されていた尿蛋白量が増加したため当院腎センターに紹介となり、尿中Bence-Jonese蛋白が検出されたことから多発性骨髄腫が疑われ9月に当院血液・腫瘍科に紹介受診した。骨髄穿刺では骨髄有核細胞中形質細胞が65.2%と増加を認めていた。多発性腰椎圧迫骨折と併せて症候性骨髄腫と診断した。MPB療法を行う方針としたが、治療開始予定日2日前、入浴後に気分不快、呼吸困難を訴えた直後に意識消失し、心肺停止状態となった。心臓マッサージ、気管内挿管、エピネフリンの投与にて蘇生行為を行うも心拍再開せず永眠された。剖検では全身臓器にアミロイド蛋白の高度な沈着を認めており心アミロイドーシスによる心伝導障害による突然死と考えられた。また大腸癌手術検体を検索したところわずかにアミロイドの沈着を認めており多発性骨髄腫と同時性重複癌と考えられた。RS3PE症候群の原因となる悪性腫瘍は種々の固形癌、血液腫瘍と様々な報告があるが、検索しうる限り重複癌に随伴した報告は皆無であり貴重な症例と考えられた。

キーワード

臓器別:その他

手法別:その他

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