演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

腹膜偽粘液腫再発に対し再切除術施行した病理組織型の異なる2症例の治療経験

演題番号 : P100-12

[筆頭演者]
宮内 雄也:1 
[共同演者]
鍛 利幸:1、山根 佳:1、高木 秀和:1、伊東 大輔:1、古元 克好:1、小切 匡史:1

1:市立岸和田市民病院 外科

 

【はじめに】腹膜偽粘液腫に対し腹膜切除施行後の腹腔内再発はしばしば認められるが、腹膜再切除を行った報告は未だ少ない。我々は今回異なった形式で再発した腹膜偽粘液腫2症例に対し再切除を施行したので、文献的考察を加え報告する【症例1】66歳女性。CTにて腹膜偽粘液腫と診断し、腹膜切除を伴う減量手術および腹腔内抗癌剤投与を行った。病理組織型は低悪性度であった。腫瘍量の評価はPCI(peritoneal cancer index:0~39点)で33点、完全切除可能であった。術後4年後CTにて小腸間膜およびダグラス窩に腹水貯留を認め、再発と判断し再手術施行した。術前評価ではPCI10点であった。腫瘍は小腸間膜およびダグラス窩に限局していた。腫瘍を切除し、HIPEC(術中腹腔内温熱化学療法)施行した。再手術時のPCIは12点、完全切除可能であった。【症例2】56歳女性。CTにて腹膜偽粘液腫と診断され、腹膜切除を伴う減量手術およびHIPEC施行した。病理組織型は高悪性度であり、PCIは21 点、完全切除可能であった。術後9か月のCTにて左横隔膜下、ダグラス窩の腹水貯留および腫瘍マーカーの上昇を認め、再発と判断し再手術施行した。術前評価ではPCI10点であった。腫瘍は小腸を含む腹腔内に広く再発しており、再度腹膜切除およびHIPEC施行した。小腸の腫瘍のうち固い部位は全て切除可能であったが、柔らかい部位は可及的に切除した。再手術時のPCIは23点、完全切除可能であった。【考察】術前のCTの所見に大きな差は認めなかったが、組織型により再発形式は大きく異なっていた。低悪性度の場合、再発であっても限局的であり再切除は十分有効な手段であると考えられた。高悪性度の場合適応は慎重に考える必要があると考えられた。

キーワード

臓器別:その他

手法別:手術療法

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