演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

原発不明扁平上皮癌に対してFP療法+放射線療法が奏功した1例

演題番号 : P100-6

[筆頭演者]
久松 篤:1 
[共同演者]
滝西 安隆:1、小林 功治:1、斎藤 佑介:1、山本 泰漢:1、嶋田 顕:1、衣笠 えり子:1

1:昭和大学横浜市北部病院

 

(症例)56歳 女性
(主訴)右下腹部痛、腰痛
(現病歴)
2012年9月上旬に腹痛・腰痛にて近医受診。以前より子宮筋腫の指摘があり、当院産婦人科に紹介受診。婦人科臓器に悪性所見は認めなかった。CT・MRI・PETーCTにてL5椎体の骨転移、縦隔内リンパ節・鎖骨下リンパ節・傍大動脈リンパ節腫大を認めた。上下部消化管内視鏡検査、頭頸部領域の検査でも悪性所見は認めなかった。組織診断のためL5椎体骨転移から生検施行し扁平上皮癌を認めた。原発不明扁平上皮癌の診断で、2012年10月より頭頸部扁平上皮癌に準じFP療法(5-FU 1060mg/body/day・day1~4、CDDP 100mg/body/day・day1、28日サイクル)を開始。同時にL5椎体骨転移に対して放射線療法施行(45Gy)となる。治療開始後、腰痛は改善傾向となり、L5椎体骨転移・リンパ節病変は縮小(PR)を認めた。2013年4月現在7コース終了しPR継続中である。
(結語)一般的に原発不明癌とは、臨床的にまず転移巣が発見されるが,病歴・身体所見・画像検索・血液検査・尿検査・組織学的検査結果などからその原発部位を同定できない転移性固形腫瘍と定義されている。これは、全悪性腫瘍の約3%であり、生存期間中央値は約3~4ヵ月、1年生存率は25%未満、5年生存率は10%未満である。極めて予後不良な悪性腫瘍と認識されている。原発不明癌の中で扁平上皮癌は約5%であり、確立した治療法はない。今回の症例は原発不明ではあったが、扁平上皮癌であったためFP療法+放射線療法を施行した結果、奏効した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。

キーワード

臓器別:その他

手法別:化学療法

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