演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

GCSF産生腫瘍、亀田総合病院での4例

演題番号 : P100-4

[筆頭演者]
平松 綾子:1 
[共同演者]
成田 健太郎:1、小山 隆文:1、尾崎 由紀範:1、長野 雅史:1、中村 能章:1、柳原 武史:1、深谷 正史:1、湯川 裕子:1、大山 優:1

1:亀田総合病

 

GCSF産生腫瘍は、1977年のAsanoらを筆頭に様々な悪性腫瘍で報告されている。一般的に腫瘍細胞のGCSF産生により白血球増多を伴うが、正確な定義は存在せず、特異的な治療法も確立されていない。亀田総合病院にて過去4年の間に4例(肺癌2例、胃癌1例、乳癌1例)の経験がある。症例1:57歳男性。検診にて右上肺野腫瘤(扁平上皮癌)を指摘、白血球数増多(好中球数:44700/μl)、血清GCSF高値、PETにて全身骨びまん性集積ありGCSF産生肺扁平上皮癌(cT3N1M0 Stage3A)と診断。CDDP+Docetaxel(DTX)+放射線療法後に切除を施行、血清GCSF、白血球値の正常化を認めた。症例2:65歳男性。発熱にて受診し、前縦隔腫瘤(低分化肺腺癌)、副腎転移、白血球数増多(好中球絶対数:10600/μl)免疫染色にてGCSF陽性からGSCF産生肺腺癌 (Stage4)と診断。CDDP+Pemetrexed(Pem),CBDCA+Pem,DTX,Vinorelbine+Bevacizumab(Bev),CPT-11+Bevにて治療したが奏効と増悪を繰り返した。症例3:71歳男性。食思不振、全身倦怠感にて受診、鼠径リンパ節腫脹、白血球数上昇(好中球絶対数:24000/μl)、内視鏡にて進行胃癌、PETにて全身骨びまん性集積の所見あり、胃生検にて腺癌(Tub2)を認めた。免疫染色でGCSF陽性からGCSF産生胃腺癌{Stage4 HER2(3+)}と診断。S-1+Paclitaxel,CPT-11,Capecitabine+Trastuzumabにて治療したが奏効と増悪を繰り返した。症例4:61歳女性。右胸壁腫瘤、咳嗽にて受診。右胸壁腫瘤生検にて、MetaplasticSpindleCellBreastCancerの診断。白血球増多を認め(好中球絶対数:42,500/μl)、CTにて多発肺転移を認め、PETにて全身骨びまん性集積を認めた。右胸壁腫瘤の免疫染色にてGCSF陽性から、GCSF産生乳癌{T4dN3aM1 Stage4、ER+(3-5%)、PgR+(弱、3-5%)、HER2-(Score0)}と診断した。GEM+PTXにて治療を開始したが、奏功と増悪を繰り返した。GCSF産生腫瘍は比較的稀な腫瘍であり、予後不良であることが示唆されている。今回は特徴的なPET所見、集学的治療に成功した例を若干の文献的考察も加え報告する。

キーワード

臓器別:その他

手法別:その他

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